小笠原諸島西方沖地震

小笠原諸島西方沖地震について

小笠原諸島西方沖地震とは、東京都小笠原諸島の西方沖で発生する地震のことを指します。この地域では、しばしばM7.0以上の大きな深発地震が発生しており、異常震域や長周期地震動による影響が見られることがあります。これにより、周辺地域においても注意が必要です。特に、観測史上で最大の地震は、2015年5月30日に発生したマグニチュード8.1のもので、最大震度は5強という記録を残しています。

主な観測記録

この地震に関する観測記録を以下に示します。

1951年に発生した地震

1951年7月12日3時21分に、北緯28度27.1分、東経139度48.7分を震源とし、震源の深さは490km、地震の規模はM7.2でした。この地震によって震度3以上を観測した地点がいくつかあります。

1968年に発生した地震

1968年10月8日4時20分に、北緯26度9.0分、東経140度56.0分を震源とし、震源の深さは460km、Mは7.3でした。この地震でも震度3以上の揺れが観測されました。

1970年に発生した地震

1970年5月26日21時5分、北緯27度22.0分、東経140度44.0分を震源に、深さは350km、Mは7.1の地震が発生。この地域でも震度3以上を観測した地点がありました。

1998年に発生した地震

1998年8月20日15時40分には、北緯28度53.4分、東経139度54.7分を震源とし、震源の深さは467km、Mは7.1でした。この年も震度3以上の地点が観測されています。

2000年に発生した地震

2000年8月6日16時27分、北緯28度49.2分、東経140度5.1分を震源に、深さ445km、Mは7.2の地震が発生し、震度3以上の地点が観測されました。

2010年に発生した地震

2010年11月30日12時24分、北緯28度21.5分、東経139度35.3分を震源とし、震源の深さは490km、地震の規模はM7.1でした。この地震に関連して、地表観測点で観測された強震動の伝播の様子を記録した動画が、防災科学技術研究所から公開されています。

2015年の地震

2015年5月30日20時23分には、北緯27度51.6分、東経140度40.9分を震源とした最大震源深さ681kmのM8.1の地震がありました。これは日本の深発地震観測史上最大のもので、内部での揺れの強さが記録されました。

2020年および2024年に発生した地震

2020年4月18日17時26分頃には、北緯27度10.4分、東経140度30.4分を震源とするM6.9の地震が発生し、特に小笠原地方の母島では震度4を記録しました。また、2024年4月27日17時36分にも、北緯27度9分、東経140度0分を震源とし、震源深さ540km、M6.9の地震が発生し、母島では震度3が観測されました。

まとめ

小笠原諸島西方沖地震は、非常に深い地点で発生するため、影響の範囲が広いことが特徴です。これまでの地震記録からもわかるように、M7.0以上の大きな地震が頻繁に発生しており、異常震域や長周期地震動による影響があるため、常に注意が必要です。防災対策として情報の共有と研究が重要であり、最新の観測情報をもとにした対策が求められています。

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