小紅書

小紅書（シャオホンシュー）とは

小紅書（シャオホンシュー、英語名：Xiaohongshu、RED）は、中国で非常に人気のあるSNSと電子商取引（EC）機能を兼ね備えたプラットフォームです。運営は行吟信息科技（上海）有限公司が行っています。

概要

小紅書は、Instagramのようなビジュアル重視のインターフェースを持ちながら、EC機能も充実している点が特徴です。中国国内では最大級のソーシャルコマースプラットフォームとして知られており、「世界中の良いモノが見つかる」をコンセプトに、特に女性ユーザーから支持を集めています。このプラットフォームは、日常生活に関わるあらゆるジャンルの口コミ情報が集まる場所であり、ユーザーは自身の体験を写真や動画で共有します。さらに、気に入った商品はアプリ内で直接購入することも可能です。この手軽さから、多くのユーザーが小紅書で商品や場所を検索するようになり、消費行動に大きな影響を与えています。投稿内容は、コスメ、ファッション、旅行、グルメなど多岐にわたり、ユーザーはこれらの情報を参考にしながら、自分のライフスタイルを豊かにしています。

歴史

小紅書の歴史は、2013年に行吟信息科技（上海）有限公司が設立されたことから始まります。同年6月には、海外ショッピングに関する情報を提供する「小紅書出境購物攻略」がスタートしました。同年10月には、現在の「小紅書」として正式にリリースされました。

2014年8月には、EC分野で「秒殺」という早押し購入システムを導入し、人気商品を販売しました。これにより、「なかなか買えない」というユーザーの不満を解消し、コミュニティ内での評判を高めました。

2015年3月には、鄭州経済技術開発区の河南保税物流センターに物流倉庫を開設。同年9月には、国務院総理の李克強がこの倉庫を視察しました。この出来事は、小紅書の成長と社会的影響力を示す出来事と言えるでしょう。

2018年5月には、アリババグループがリードインベスターとなり、テンセントを含む既存株主から総額3億ドル（約320億円）の出資を受けました。同年6月6日には、上海市静安区に実店舗「小紅書之家」をオープンし、オンラインだけでなくオフラインでのブランド体験も提供し始めました。

2020年1月には、プライベートエクイティファイナンスで4億から5億ドルの資金調達を行い、評価額は約60億ドルに達しました。また、公式サイトによれば、当時の登録ユーザーは約3億人、月間アクティブユーザーは1億人を超えており、その影響力の大きさが伺えます。

小紅書の主な機能

SNS機能: 写真や動画を投稿して、他のユーザーと共有できます。興味のあるトピックに関する情報を収集したり、自分の体験を発信したりできます。
口コミ機能: 様々な商品や場所に関するレビューを投稿・閲覧できます。ユーザーのリアルな声が、購買意思決定に大きな影響を与えます。
EC機能: アプリ内で商品を直接購入できます。口コミで評価の高い商品を手軽に購入できるため、多くのユーザーが利用しています。
検索機能: 気になる商品や場所を検索できます。他のユーザーの投稿を参考にしながら、自分の欲しいものや行きたい場所を見つけられます。

小紅書は、これらの機能を組み合わせることで、ユーザーにとって非常に便利なプラットフォームとなっています。特に、中国の若い女性を中心に、多くの支持を集めています。今後も、その動向に注目していく必要があるでしょう。

外部リンク

小红书 （簡体字中国語）
Xiaohongshu （英語）

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