小野英昭

小野英昭：多彩なキャリアを誇るベテラン声優

小野英昭（おの ひであき）は、1962年8月31日生まれの東京都出身の男性声優です。数多くの作品で活躍するベテラン声優として知られており、その活動は洋画の吹き替えからアニメ、ゲーム、舞台まで多岐に渡ります。

キャリアと代表作

小野さんは、江崎プロダクションに所属した後、フリーとして活動を始めました。『サクラ大戦』シリーズでは、初期の作品で白銀の羅刹を演じていましたが、2000年頃フリー転向後は、後続作品では他の声優が担当しました。

彼の代表作を挙げると、洋画吹き替えでは『ザ・ロック』のコックス役（ブレンダン・ケリー）、『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険|インディ・ジョーンズ_若き日の大冒険』など、数多くの作品で印象的な演技を見せています。アニメーションでは『カリメロ』や『それいけ！アンパンマン』、『マクロス7』など、人気作品への出演も多数あります。さらに、ゲーム『サクラ大戦』シリーズや『東京魔人學園剣風帖』など、ゲーム作品にも多数参加しています。

エピソード：スタジオジブリとの関わり

高校時代には手塚プロダクションでアルバイトをしていた経験があり、そこで坂口尚さんと親交を深めました。坂口さんの紹介で、あの宮崎駿監督と出会うことになります。当時、劇団の旗揚げを目指していた小野さんは、宮崎監督に劇団名を相談したところ「スタジオジブリ」という名前を提案されたそうです。この時、宮崎監督は『風の谷のナウシカ』制作で映画製作に疲弊し、スタジオジブリの解散を考えていたものの、資金回収のため『天空の城ラピュタ』の制作を余儀なくされ、結果的にジブリは存続することになったという経緯があります。小野さんは、偶然にも宮崎監督と同じ名前の劇団を旗揚げしようとしていたため、大変な驚きと困り感を味わったと語っています。

エピソード：吹き替えにおける演技

『ザ・ロック』の吹き替えでは、ゲイの美容師役を担当した際に、自身の演技についてエピソードが残っています。小野さんの演技が、共演者の若山弦蔵さんから「いかにもオカマのように演じる必要はない」と指導された経験から、声優としての演技について、より深く考えるようになったそうです。

多彩な活動

小野英昭さんの活動は声優業にとどまりません。舞台俳優としても活動しており、1980年代には複数の舞台作品に出演しています。演出も手掛けた経験があり、幅広い表現力で活躍されています。

まとめ

小野英昭さんは、長年に渡って声優として活躍し続け、多くの作品で記憶に残る演技を見せてきました。そのキャリアは、洋画の吹き替えからアニメ、ゲーム、舞台まで多岐に渡り、幅広いジャンルで才能を発揮しています。手塚プロでのアルバイト経験やスタジオジブリ設立秘話にまつわるエピソードなど、その活動の裏側には数々の興味深い物語が隠されています。これからも彼の活躍から目が離せません。

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