山口裕美

山口裕美 - アートのチアリーダー

山口裕美（やまぐち ゆみ）は、日本の現代アートシーンにおいて独自の役割を果たすアートディレクターおよびアートプロデューサーです。彼女は株式会社YY ARTSのCEOとして活動し、あらゆる機会を通じてアーティストの声を増幅し、芸術活動を促進しています。また、NPO法人「芸術振興市民の会」の理事長としても、地域から国際的な舞台に至るまで多様な文化活動を推進しています。

経歴

裕美は1980年に一般企業でのキャリアをスタートさせましたが、ドイツでの滞在を経て、帰国後にギャラリーでの勤務を選びました。その後、美術史に対する興味が深まり、成城大学大学院で千足伸行教授の下で学びました。彼女のキャリアは多岐にわたり、1996年にはSo-net会員向けのウェブサイト「トウキョウトラッシュ」を立ち上げ、当時のデジタルアートの発展にも寄与しました。

時折、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍し、一般の人々に現代アートの魅力を伝える役割も果たしています。1999年には金沢市でのアートイベント「イート金沢」のプロデューサーを務め、同様のアートイベントを国内外で数多く企画しています。

現代アートへの貢献

裕美は自身の活動を「アーティストが孤軍奮闘する日本の現代アートの現状から、常にアーティストサイドに立ったサポート活動」と表現し、アートコミュニティの重要な支えとなっています。日本のアーティストが世界に向けて自らの作品を発信するためのプラットフォームを提供し、彼女自らも「現代アートのチアリーダー」と名乗るほどの情熱を持っています。

主要プロジェクトとイベント

彼女の活動歴は広範囲にわたります。イート金沢において総合プロデューサーを務めた他、アルス・エレクトロニカ2004ではネットビジョンの審査員を担当しました。また、静岡県掛川市で地域活性化プロジェクト「掛川現代アートプロジェクト」を推進し、地域の文化振興に寄与しました。その他にも多数の展覧会やイベントでキュレーターとしての役割を果たし、国際アートイベントにも積極的に関与しています。

著作とメディア出演

裕美は現代アートに関連する著書も多く出版しています。「TOKYO TRASH web the book」や「現代アート入門の入門」、「Cool Japan - 疾走する日本現代アート」など、その範囲は様々です。また、静岡新聞やPRESIDENT Onlineなどで連載コラムを執筆し、多くの人々にアートの理解を深めるための情報を提供しています。

今後の展望

山口裕美は、現代アートのより広範囲な理解と普及のための活動を今後も続けていくと考えられます。彼女自身が立ち上げたプロジェクトや参加するイベントを通じて、アートが育む可能性を探求していくことでしょう。現代アートの重要性がますます高まる中、彼女の活躍は今後の方向性を示すものと期待されています。

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