山城博治

山城博治のプロフィールと政治活動

山城博治（やましろ ひろじ、1952年9月20日生まれ）は、日本の政治活動家であり、特に沖縄における平和運動で知られています。彼は沖縄平和運動センターの顧問および元議長として、また社会民主党の常任幹事として積極的な役割を果たし、沖縄県庁の元地方公務員でもあります。

経歴と教育

山城は沖縄県具志川市（現・うるま市）で農家に生まれました。学生時代には琉球政府立前原高等学校で生徒会長を務め、アメリカ軍に対する事故や犯罪に対して積極的に抗議活動を行いました。

その後、法政大学社会学部を卒業し、1982年に沖縄県庁に入庁。駐留軍に関連する従業員対策や不発弾対策、税務業務を担当し、2008年には退職しました。退職後、2010年の参議院選挙に無所属で立候補し落選、2013年の選挙では社会民主党から立候補し党内で2位の支持を集めましたが、再び落選しました。

平和運動と反基地活動

山城は「自治労沖縄県職労」の副委員長としても活動し、2004年からは沖縄平和運動センターの事務局長を務めます。2013年には議長に就任し、2021年までその役割を果たしました。特に、辺野古新基地や高江ヘリパッドに関する建設反対運動に尽力しました。

反基地運動における逮捕

彼の反基地活動は、度々法的な問題を引き起こしました。2015年には米軍基地の示すラインを越え抗議活動を行ったとして拘束され、その後、名護市辺野古沿岸部に無許可で侵入したとして逮捕されました。また、米軍北部訓練場内での不法侵入や、有刺鉄線の切断による器物損壊の容疑でも逮捕されています。

2017年には複数の容疑で初公判を受け、警察官にけがを負わせた公務執行妨害などで有罪判決を受けました。その後の控訴審でも一審判決が支持され、最高裁での判決により有罪が確定しました。

国際的な活動と評価

山城は国際的な場でも沖縄の人権問題について発言することがあり、2017年にはスイス・ジュネーブで日本政府に対する人権侵害の停止を訴えましたが、その内容が賛否を呼ぶこともありました。また、反米的な姿勢が取り沙汰されることもありますが、彼は国際交流の重要性を強調し、一概に反米ではないとの立場を示しています。

主な著作

山城は著者としても活動しており、彼の主な出版物には「辺野古に基地はいらない!」や「辺野古に基地はつくれない」といった書籍があり、沖縄の政治情勢に対する彼の見解を示しています。彼の活動は県民にとって、沖縄の平和を守るための重要な役割を果たしています。

結論

山城博治は、沖縄における平和運動や反基地活動において象徴的な存在です。彼の活動は賛否が分かれるものの、沖縄の政治状況において重要な影響を及ぼしており、今後も注視されるべき存在です。

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