山本聖途

山本聖途のプロフィール

山本聖途（やまもと せいと、1992年3月11日 - ）は愛知県岡崎市出身の陸上競技選手で、専門は棒高跳です。彼はロンドンオリンピックとリオデジャネイロオリンピックに出場しており、日本の陸上競技界で重要な位置を占めています。彼の身長は181cm、体重は70kgで、現在はトヨタ自動車に所属しています。

人物

山本は元短距離選手の父・久義と、元跳躍選手の母との間に生まれた三男です。この背景が、彼のアスリートとしての才能に大きく寄与していると言えます。父親は100mで10秒47の記録を持ち、聖途という名前には「オリンピックの聖火に向かって一途に進め」という願いが込められています。兄もまた400mハードルで全国入賞の経歴があり、スポーツ一家に育ちました。

経歴

山本は小学校時代にはサッカーをしていましたが、中学校に進学すると陸上部に所属し、初めは長距離走に取り組んでいました。彼が棒高跳に出会ったのは中学2年生の夏のことで、後の高校引率者に声をかけられたことがきっかけで、岡崎城西高等学校の陸上競技部に入部します。高校では急速に成長し、記録は2年で5m00に達しました。

山本は中京大学に進学すると、さらに成績を伸ばしました。2012年には織田記念で5m60を跳び、学生新記録を樹立。その後、日本選手権で日本記録保持者を破り優勝し、ロンドンオリンピックの代表に選ばれました。しかし、オリンピックでは予選通過できず悔しい思いをします。

その後、室伏広治コーチの指導を受け、陸上競技の多面的なトレーニングに取り組むことで身体能力を高めました。そして2013年には東海学生対校選手権で5m74を跳び、この時点で日本学生新記録を達成しています。続く日本選手権でも5m70を跳び、二連覇を達成しました。

国際大会での活躍

2013年8月の世界陸上モスクワ大会では、男子棒高跳決勝で5m75を記録し、史上最高の6位入賞を果たします。これは日本国内外での彼の存在感を一層高めるものとなりました。2015年には全日本実業団で5m70を記録し、2016年リオデジャネイロオリンピックの派遣設定記録も突破しましたが、オリンピック本番では再び記録なしに終わってしまいます。

2018年にはアジア競技大会で金メダルを獲得し、成績を収めることができましたが、2020年の東京オリンピックでは予選敗退に終わりました。

彼の記録

山本の年次別ベストは以下の通りです：

• - 2007年（高校1年）：4m40
• - 2008年（高校2年）：5m00
• - 2009年（高校3年）：4m90
• - 2010年（大学1年）：5m31
• - 2011年（大学2年）：5m35
• - 2012年（大学3年）：5m65 ＝ 日本学生記録
• - 2013年（大学4年）：5m75 ＝ 日本学生記録、5m71 ＝ 室内日本記録
• - 2014年（社会人1年）：5m62
• - 2015年（社会人2年）：5m70
• - 2016年（社会人3年）：5m77 ＝ 室内日本記録
• - 2017年（社会人4年）：5m72
• - 2018年（社会人5年）：5m70

彼の今後の活動にも注目し、さらなる記録更新と成功を期待しています。

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