岐阜関ケ原古戦場記念館

岐阜関ケ原古戦場記念館：関ヶ原の戦いを体感できる歴史施設

岐阜県不破郡関ケ原町に位置する岐阜関ケ原古戦場記念館は、関ヶ原の戦いをテーマにした体験型の記念館です。岐阜県が運営するこの施設は、2014年に策定された「関ケ原古戦場グランドデザイン」に基づき、関ケ原駅前観光交流館のリニューアル、関ケ原町歴史民俗資料館のビジターセンター化、旧関ケ原北小学校校舎の再利用といった計画の一環として整備されました。

当初は2020年7月17日の開館予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期され、同年10月21日（関ヶ原の戦いが行われた慶長5年9月15日に相当）に開館、翌22日から一般公開されました。

開館までの道のり

記念館の建設は、2014年に設置された「関ケ原古戦場グランドデザイン策定懇談会」での議論から始まりました。有識者の意見を反映したグランドデザインでは、関ヶ原の戦いを分かりやすく紹介する拠点施設の必要性が強調されました。

2015年には関ケ原駅前観光交流館が開館し、2016年には「関ケ原古戦場グランドデザイン・フォローアップ懇談会」でビジターセンターの計画が承認されました。当初は4～6階建て、総事業費約19億5000万円と見込まれていましたが、その後、事業費は52億4099万円に増加、県内有数の観光拠点を目指す積極的な予算執行が行われました。

2018年には施設の正式名称が「岐阜関ケ原古戦場記念館」と決定されました。

施設概要と展示内容

記念館は本館（5階建て、延べ5200平方メートル）と別館（平屋建て）から構成されています。

本館には、グラウンドビジョン、シアター（20分毎の入れ替え制、事前予約優先）、広域観光情報コーナー、展示室、戦国体験コーナー、セミナールーム、展望室などが設置されています。展望室からは、関ヶ原の戦いの古戦場を一望できます。

別館には売店とカフェがあります。展示されている関ヶ原合戦図屏風、武具、出土品、書簡などは、以前関ケ原町歴史民俗資料館（現関ケ原町歴史民俗学習館）に展示されていたものです。両施設は隣接しており、渡り廊下で繋がっています。記念館は、徳川家康最後の陣地の跡地にあります。

館長には戦国時代研究の第一人者である小和田哲男氏、アンバサダーには女優の竹下景子氏が就任しています。

アクセスと料金

公共交通機関ではJR東海道本線関ケ原駅から徒歩約10分、自動車では名神高速道路関ケ原ICから約5分です。

料金は、一般が500円、高校生・大学生が300円、中学生以下は無料です。団体割引や年間パスポートもあります。

まとめ

岐阜関ケ原古戦場記念館は、関ヶ原の戦いを多角的に理解できる、充実した施設です。最新の技術と研究成果を駆使した展示、体験プログラムを通じて、歴史を深く学び、関ヶ原の戦いの激しさ、そして現代に繋がる歴史的意義を体感できるでしょう。関ヶ原を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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