岡田奎樹

岡田奎樹 - セーリング選手

岡田奎樹（おかだ けいじゅ、1995年12月2日生まれ）は、福岡県北九州市出身の日本のセーリング選手です。彼は2020年東京オリンピックのセーリング男子470級の日本代表として選ばれ、その活躍で注目を集めました。

来歴

岡田のセーリングとの出会いは、彼の父親の影響によるものでした。父は大分大学のヨット部に所属しており、その影響で岡田は5歳から一人乗りのヨットに乗り始めました。彼はB&G財団のクラブに参加し、競技を本格的にスタート。小学生の頃には、最小クラスのOP級（オプティミスト級）で全日本選手権に優勝を果たしました。

小学校高学年の際に福岡に転居し、その後福岡市立内浜中学校を経て、大分市立碩田中学校に転校しました。中学3年生の時には、世界選手権に出場し3位に入賞するなど、早くからその才能を発揮しました。

高校進学時にはアトランタ五輪女子470級銀メダリストの重由美子に指導を受けるため、佐賀県立唐津西高等学校へ入学。この頃からダブルハンド（二人乗り）の競技にシフトし、スキッパーとしての技術を磨きました。

2014年に早稲田大学に進学し、大学生活でもヨット部に所属しました。2016年6月、ドイツで開催された「470級ジュニア世界選手権」では、日本大学の木村直矢とのペアで、日本人として初めて同クラスの優勝を果たしました。2017年には江の島で開催された470級ジュニア世界選手権に早稲田大学の後輩・松尾虎太郎と出場し、6位となりました。

大学を卒業後はトヨタ自動車東日本に所属し、JR九州の外薗潤平とペアを組みました。2018年にはワールドカップ江の島大会で日本男子として初優勝を遂げ、その後も活躍を続けました。2019年のワールドカップ江の島大会では総合11位に入り、2020年には東京オリンピックのセーリング男子470級日本代表に内定しました。

2021年には、江の島で開催された東京オリンピックに初出場し、7位入賞を果たしました。同年10月には、浜名湖でのモス級全日本選手権に出場し2位となり、さらに11月には女子470級でオリンピックにも出場した吉岡美帆と組み、全日本470級選手権で優勝しました。

2022年2月には、中国・杭州市でのアジア競技大会代表に選ばれ、2023年4月には第52回プリンセスソフィア杯混合470級で優勝を飾ります。同年8月にはオランダ・ハーグで開催されたセーリング世界選手権で金メダルを獲得し、これは470世界選手権において日本人選手としては4組目、さらに混合470級では初の栄誉となりました。9月には杭州アジア競技大会にも出場し、優勝を達成しました。2024年8月には、パリオリンピックにおいて混合470級で銀メダルを獲得することが期待されています。

メディア出演

岡田は競技のみに留まらず、メディアにも出演しています。過去には、BS-TBSの『裸のアスリートⅡ』やFBS福岡放送の『金色のアスリート』、TBSの『東京VICTORY』などに登場しており、広く視聴者にその活動が紹介されています。

彼の活躍はセーリング界において日本のスポーツの未来を切り開く重要な存在として、多くの人々に勇気と夢を与えています。

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