岩見沢市野球場

岩見沢市野球場

北海道岩見沢市に所在する岩見沢市野球場は、「岩見沢市営球場」あるいは「岩見沢市営野球場」といった通称でも広く知られているスポーツ施設です。主に硬式・軟式野球の試合や練習に利用されています。

施設の特徴

この野球場は、左右両翼がそれぞれ98メートル、そして中堅が122メートルと、十分な広さを有しています。グラウンドの構成は、内野部分がクレー舗装、外野部分が天然芝となっており、プレーの環境を整えています。観客席を含めた収容人員は約7,500人に及び、地域の大会からプロ野球の公式戦まで、多くの観客を迎え入れることが可能です。また、夜間試合にも対応できるよう、球場には6基の照明塔が整備されています。

野球シーズンが終了し、雪に覆われる冬期には、施設のユニークな活用が行われます。球場の外周約600メートルを利用して、歩くスキーのコースとして整備され、市民の健康増進やレクリエーションの場として利用されています。これは、積雪地の球場ならではの、地域に根ざした活用方法と言えるでしょう。

プロ野球ファーム公式戦の開催

岩見沢市野球場は、プロ野球のファーム公式戦の開催実績も有しています。北海道を本拠地とする北海道日本ハムファイターズの公式戦が、過去に二度行われています。

一度目は2004年8月1日で、イースタン・リーグ公式戦として北海道日本ハムファイターズ対湘南シーレックス（現在の横浜DeNAベイスターズファーム）の試合が開催されました。この試合は、北海道日本ハムファイターズが8対4で勝利を収めています。

二度目は2018年8月5日に行われた、同じくイースタン・リーグ公式戦の北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズ戦です。この試合には6,037人の観衆が詰めかけ、地元ファンの熱い声援の中、北海道日本ハムファイターズが4対2で勝利を飾りました。このように、プロ野球の試合が開催される会場としても機能しています。

アクセスと周辺環境

岩見沢市野球場へ公共交通機関を利用してアクセスする場合、中央バスが運行する緑が丘・鉄北循環線、または鉄北線に乗車し、「北4条西20丁目」バス停で下車するのが最も一般的で便利です。バス停からは徒歩圏内です。

球場の周辺には、岩見沢市総合体育館などのスポーツ施設が集積しており、このエリアは岩見沢市のスポーツ活動の中心地の一つとなっています。

まとめ

岩見沢市野球場は、その規模や設備から、アマチュア野球のみならず、プロ野球の公式戦開催にも対応できる能力を持つ施設です。また、冬季の歩くスキーコースとしての開放は、地域の気候条件を生かしたユニークな活用事例であり、年間を通じて多くの市民に利用される多目的なスポーツ施設としての役割を果たしています。野球場としての機能に加え、地域コミュニティの活動拠点としても重要な存在と言えるでしょう。

日本の野球場一覧に名を連ねる施設として、今後も岩見沢市のスポーツ振興に貢献していくことが期待されます。詳細情報については、岩見沢市の公式ウェブサイトにて確認することができます。

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