岸本裕一

岸本裕一氏：学究、政治家、実業家、そしてYouTuber

岸本裕一氏は、1953年4月生まれの京都府出身の多才な人物です。農学博士号を取得した経営学者として、政治家、起業家、そして近年では人気YouTuberとしても知られています。学術研究から企業経営、政治活動、文化交流イベントのプロデュースまで、その活動は多岐に渡ります。

学者としてのキャリア

岸本氏は京都大学大学院農学研究科博士後期課程を修了後、桃山学院大学経営学部に助教授として着任しました。その後、教授に昇任し、2006年には桃山学院大学総合研究所所長を兼任しました。

その研究分野は食品産業論、流通・マーケティング、エンタテインメント・ビジネス論と多岐に渡り、日本商業学会、日本農業経済学会、地域農林経済学会など、数々の学会で重要な役割を担ってきました。これらの学会において、幹事、理事、委員長などを歴任し、1982年には日本農業経済学会賞、1983年には日本商業学会賞など、数々の賞を受賞しています。

また、多くの著書を出版しており、『牛肉経済論』、『タイアップソング・マーケティング』、『J-POPマーケティング』など、食品産業やエンターテインメント産業に関する研究成果を広く世に発表しています。特に1990年代から、エンターテインメントや文化を経営学・経済学の視点から研究する先駆的な姿勢は高く評価されています。

政治家としての活動

2015年、岸本氏は自由民主党の公認を受け、京都府議会議員選挙に出馬し初当選を果たします。2019年には再選を果たしましたが、2021年12月に議員を辞職しました。

実業家としての活動

2010年には株式会社エリアプロモーションジャパンを設立し、代表取締役に就任しました。同社では、旅行業にも登録しており、地域活性化にも貢献しています。

岸本氏は、名誉酒師酒匠の資格を持ち、日本酒検定委員会副委員長も務めるなど、日本食文化の情報発信にも積極的に取り組んできました。2012年には大阪、ロサンゼルス、京都にて『能で愉しむ観月の宴』をプロデュースするなど、日米間の文化交流にも貢献しています。ロサンゼルス公演では高い評価を受け、ロサンゼルス市役所から特別表彰を受けるなど、国際的な活躍もしています。

2020年には文化庁芸術祭において、創作能のプロデュースも手がけています。

YouTuberとしての活動

近年ではYouTubeチャンネル「キッシー®︎エンタメ・ワールド」を開設し、YouTuberとしても活動を開始。2023年6月には開設から9ヶ月で収益化を達成するなど、新たな活躍の場を広げています。

まとめ

岸本裕一氏は、学術研究、政治活動、企業経営、文化交流、そしてYouTube活動と、実に多様な分野で活躍する稀有な人物です。各分野での豊富な経験と実績を基に、今後も更なる活躍が期待されます。

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