岸潤一郎

岸 潤一郎 - プロ野球選手

岸潤一郎（きし じゅんいちろう、1996年12月8日生まれ）は、兵庫県尼崎市にルーツを持ち、現在、埼玉西武ライオンズに所属するプロ野球選手です。岸選手は、独立リーグ出身ながらもNPBにおいてシーズン最多タイの本塁打記録を保持するなど、その実力を証明しています。

経歴

プロ入り前

岸選手の野球キャリアは、尼崎市立難波小学校で「成徳イーグルス」に入団したことから始まりました。彼は様々なポジションを経験し、「金楽寺少年野球クラブ」でもプレー。オリックス・バファローズジュニアにも選出されるなど、才能を見せつけました。中学校時代は「西淀ボーイズ」で主に投手として活躍し、高校では明徳義塾高等学校で4度の甲子園大会出場を果たしました。甲子園では注目選手として名を馳せ、高校通算24本塁打を記録するなど躍進を遂げます。

高校卒業後、拓殖大学に進学しますが、怪我に悩まされ、野球部を退部し大学も中退という苦境に立たされます。しかし、野球への情熱は消えず、独立リーグに挑戦することを決意します。

四国IL・徳島時代

岸選手は四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスに入団し、2018年にプロデビューを果たしました。最初は投手として登録されましたが、後に外野手に転向し、64試合に出場し、打率.275と38盗塁を記録する活躍を見せます。2019年シーズンでは外野手として出場する一方で、主に1番打者として出場し、打率.265、35盗塁を記録し、チームの優勝に貢献しました。また、彼は北米遠征にも参加し、その実力が評価されました。

2020年には埼玉西武ライオンズから指名を受けてNPB入りを果たし、プロキャリアを新たにスタートさせます。

西武時代

岸選手は2020年7月5日にプロ初出場を果たし、続けて2021年には開幕一軍入りを果たしました。苦しい時期もありましたが、彼は徐々に活躍の場を広げ、2021年には100試合に出場し、独立リーグ出身の日本人選手として最多の9本塁打を記録します。2022年には怪我に悩まされるも、2023年には特例での昇格後、同年8月にはプロ初のサヨナラ本塁打を放つなど、着実に成長を遂げています。

選手の特徴

岸選手は、パンチ力のある打撃と俊足を活かした走塁が特徴で、内外野の複数ポジションを守れるユーティリティ性も持っています。2024年シーズンにはさらなる打撃力の向上が期待されており、松井監督や高山コーチからの指導を受け実戦で生かすことに意欲を燃やしています。

人物

岸選手は高校時代に「甲子園の申し子」と称されるほどの才能を持ち、一時は野球から遠ざかりましたが、再びプレーを続けることにしました。彼は子供好きを公言し、将来の夢には保育士を記入するなど、親しみやすい人物です。また、音楽グループ「ももいろクローバーZ」のファンであることも知られています。

彼の背番号「22」にも特別な思い入れがあり、今後もその背番号を維持したいという姿勢を見せています。これからの岸選手の成長と活躍に期待が寄せられます。

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