岸田一夫

はじめに

岸田 一夫（きしだ かずお）氏は、1955年（昭和30年）12月3日に茨城県鹿島郡大洋村（現在の鉾田市）に生まれた日本の政治家です。現在、鉾田市の市長を2期務めています。

来歴

岸田氏は地元である大洋村立大洋中学校、茨城県立鉾田第一高等学校を経て、1978年（昭和53年）3月に亜細亜大学法学部を卒業しました。

大学卒業後の1979年（昭和54年）9月、鹿行広域市町村圏事務組合の消防本部職員として新たなキャリアをスタートさせます。長年にわたり消防の職務に尽力し、2015年（平成27年）3月には鉾田消防署長を最後に退職しました。

消防職員としてのキャリアを終えた後、政治の世界に転じます。同年6月には、鉾田市議会議員選挙に立候補し、得票数2位で初当選を果たし、1期を務めました。

市長選挙への挑戦

市議会議員としての活動を経て、2017年（平成29年）5月30日、任期満了に伴う鉾田市長選挙への立候補の意向を正式に表明しました。この市長選挙は、同年の第48回衆議院議員総選挙の実施が影響し、当初の予定より1週間前倒しされ、衆院選と同日の10月22日に投開票されることとなりました。

選挙戦において、岸田氏は当時の鉾田市が進めていた市民交流会館の建設計画に反対の立場を鮮明にし、その計画の白紙撤回を公約の柱の一つとして掲げました。この主張を有権者に訴え、選挙では他の無所属新人候補3名を破り、見事に初当選を果たしました。そして、同年11月13日に鉾田市長に正式に就任しました。

市政における取り組み

市長就任後、岸田氏は様々な市政課題に取り組んでいます。特に、新型コロナウイルスのパンデミックが発生して以降は、感染拡大防止策とともに、財源確保にも注力しました。

2020年（令和2年）5月29日には、新型コロナウイルス対策の財源に充当するためとして、自身のほか、副市長および教育長の同年6月期末手当を減額する方針を発表しました。この措置は専決処分として行われ、同年6月19日には市議会において正式に承認されました。

さらに同年11月30日には、新型コロナ対策のためのさらなる財源確保を目的として、自身の同年12月期末手当を全額カットするという内容の条例案を市議会臨時会に提出しました。また、副市長と教育長についても、それぞれ20％の減額とする厳しい内容でした。この条例案は同日の臨時会で審議され、賛成多数によって可決されました。

これらの給与削減策は、市政における新型コロナウイルス対応への強い姿勢を示すものとなりました。

現在、岸田一夫氏は鉾田市長として2期目を務め、市民生活の向上や地域経済の活性化に向けた取り組みを進めています。

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