平野正雄

平野 正雄のプロフィール

平野正雄（ひらのまさお）は、1955年8月3日に生まれた日本の経営コンサルタントで、実業家としても幅広い分野で知られています。彼は現在、早稲田大学商学学術院の教授として教鞭をとり、また東京大学大学院の非常勤講師としても活動しています。さらに、ビジネスモデル学会の会長を務めるなど、教育や研究の分野での影響力も非常に大きいです。

学歴と職歴

平野氏は横浜国立大学の工学部を卒業した後、東京大学大学院で反応化学の修士号を取得しました（修士課程修了）。その後、1980年に日揮株式会社に入社し、プラントエンジニアリングに関連する業務を行いました。1986年にはスタンフォード大学大学院で工学系経済工学の修士号を取得し、特にビジネスと工学の融合に関する知見を深めました。

1987年には、コンサルティング業界の巨人であるマッキンゼーに入社。平野氏は、この会社でテレコム、ハイテク、メディア、金融、医薬品、運輸、消費財といった広範な産業分野にわたるプロジェクトに携わりました。コンサルティング業務では、全社戦略、企業買収、グローバル化、マーケティング、オペレーション、組織改革、コーポレートガバナンスなど様々な経営課題に取り組みました。

1993年にはマッキンゼーの全社パートナーに昇進し、1998年には全社ディレクター（シニア・パートナー）に就任しました。また、同年から2006年まではマッキンゼーの日本支社長として活躍しました。彼のリーダーシップのもと、日本市場におけるコンサルティング事業の成長を牽引しました。

2007年11月からは、同僚の安達保と共同でカーライルグループの日本代表を務めており、経営戦略の設定と実行において重要な役割を果たしています。2008年には東京大学大学院で工学博士の学位を取得し、学術研究にも精力的に取り組んでいます。

教育者としての活動

平野氏は2012年4月から早稲田大学商学学術院の教授として教え始め、次世代の経営者やビジネスリーダーの育成に寄与しています。また、東京大学大学院の非常勤講師としても教えることで、学術界と実務界の架け橋となっています。彼のゼミは、学生たちに実践的な経営知識やスキルを伝授し、多くの卒業生が各界で活躍しています。

主な著作

平野氏は多くの著作を監訳・共著しています。その中でも、監訳した『マッキンゼー 組織の進化 自立する個人と開かれた組織』（ダイヤモンド社、2003年）や、『マッキンゼー 経営の本質 意思と仕組み』（ダイヤモンド社、2004年）は、経営学の分野で広く読まれています。また、共著として『MBAビジネスデザイン 戦略設計の基本と応用』（日経BP社、2015年）や、最新著作『経営の針路ー世界の転換期で日本企業はどこを目指すか』（ダイヤモンド社、2017年7月）などがあり、経営戦略についての彼の洞察を提供しています。

平野正雄は、経営、教育、執筆の三つのフィールドで多大な貢献をしており、日本のビジネス界における重要なリーダーであることは間違いありません。

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