広島三越

株式会社広島三越の概要

株式会社広島三越（ひろしまみつこし）は、広島県広島市中区に位置する百貨店です。もともとは旧三越（現在の三越伊勢丹）の地方子会社の一つで、現在は三越伊勢丹ホールディングスの完全子会社として運営されています。

歴史

この百貨店は1973年4月8日に「三越広島店」として開業し、広島市中心部に初めて進出した全国規模の百貨店となりました。店舗が開かれる前、1969年までこの地には中国新聞社の本社が存在しており、そのため現在も建物は中国新聞社関連企業が所有し、管理しています。店舗の名称は「中国新聞文化事業社ビル」と名付けられています。

開店当初の売場面積は約8,700平方メートルでしたが、1975年には約12,000平方メートルに増床され、現在の売場面積は15,851平方メートルに達します。この増床によって、広島地区の百貨店市場は競争が激化し、開店の約1ヶ月前には天満屋広島店の大規模な改装が行われ、その後1974年には広島そごうも出店しました。これにより、広島三越は他の百貨店との競争がますます厳しくなりました。

立地とアクセス環境

広島三越は、近隣に天満屋八丁堀ビルが、さらには中央通りを挟んで福屋八丁堀本店が位置し、いずれもえびす通り商店街に面しています。また、非常時の避難通路が屋上で繋がれているため、立地的にも安心な環境が整っています。更に、広島電鉄の胡町停留場からのアクセスも良好で、多くの顧客が訪れます。

組織の変遷

三越伊勢丹ホールディングスの戦略の一環として、広島三越は2010年4月1日より法人として独立しました。この分社化によって、地元市場に特化した運営が可能になりました。

最近の状況

広島三越は、長年近隣の百貨店との競争関係にありますが、特に2016年には売り場面積の縮小や業態の転換を検討する姿勢を示しました。この際、スムーズな経営を実現するため、他の百貨店との提携を模索し、自店の持つ強みを生かした新たなビジネスモデルを導入する意向を表明しました。

店舗の構成

広島三越の店内は、屋上に催物会場とレストランがあり、各階にはそれぞれ異なる商品群が提供されています。

• - 屋上: 催物会場、レストラン
• - 8階: 催物会場・レストラン
• - 7階: 画廊、ソーシャルサロン、メガネサロン
• - 6階: ホームファッション、呉服
• - 5階: メンズファッション、ゴルフサロン
• - 4階: レディースプレタポルテ、フォーマル、ジュエリー、ウォッチ、ジュエリーリフォーム
• - 3階: レディースカジュアル、ランジェリー、婦人靴
• - 2階: デザイナーズワールド、ライフスタイリング、レディースシューズ
• - 1階: ワールドブティック、アクセサリー、美容・化粧品、ファッションパーツ
• - B1階: フードホール

このように、広島三越は多様な品揃えを持ち、地域の人々に愛される商業施設としての役割を果たしています。今後も市民にとっての重要な拠点であり続けることを目指しています。

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