広島市こども図書館

広島市こども図書館

広島市こども図書館（ひろしましこどもとしょかん）は、広島市中区の中央公園内にある、子ども向けの公立図書館です。この図書館は1980年5月1日にオープンし、広島市こども文化科学館と一緒に運営される複合施設となっています。子どもたちに読み物やさまざまな学びを提供する場として、重要な役割を果たしています。

館内の概要

館内は1階と2階に分かれています。1階には自由閲覧室、子どもたちが楽しめる絵本コーナーや展示コーナーがあります。自由閲覧室では、さまざまな本を手に取って読むことができ、親子で過ごす時間を楽しむことができます。また、展覧会や特別イベントなども定期的に開催され、子どもたちに新たな知識を与える機会が設けられています。2階には参考閲覧室や「おとぎの部屋」があり、こちらではより深い情報を探すことができる他、創造力を育むためのスペースが設けられています。

歴史的背景

広島市こども図書館の歴史は1949年にさかのぼります。当初は広島市立浅野図書館内に併設された広島市児童図書館として開館しました。その後、1953年に現在の場所に新しい施設が完成し、1954年から本格的に業務を始めました。この旧建物は著名な建築家、丹下健三の設計によるもので、全周がガラス張りの美しい建物であったことから、市民には「キノコ型」または「アサガオ型」と呼ばれて親しまれていました。

開館時には約2300冊の蔵書があり、訪れる客も多く、日曜日には300人以上の来館者で賑わいました。しかし、都市計画や老朽化の影響で、1978年には一時閉館されました。閉館後も、その歴史は忘れられず、旧建物に関する情報として模型や碑等が館内に展示されています。

2017年には名古屋の企業が命名権を取得し、図書館の名称が「5-Daysこども図書館」となりました。この契約は3年間継続されますが、館のサービスや雰囲気は当初から変わらず、今日まで多くの子どもたちに愛され続けています。

利用案内

広島市こども図書館は、開館時間が午前9時から午後5時までで、月曜日が休館日となっています。ただし、特定の休日については開館し、年末年始や図書整理日には臨時休館もあります。アクセスは、広島電鉄の原爆ドーム前電停から徒歩約3分の位置にあり、大変訪れやすい立地です。

この図書館は、子どもたちにとって本と触れ合い、学ぶ場として重要な役割を果たし、多くの人々に利用されています。今後も広島市の子どもたちの発展に寄与することでしょう。

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