広島市こども文化科学館

広島市こども文化科学館

広島市中区に位置する広島市こども文化科学館は、子どもたちが科学を楽しむための施設です。この科学館は、旧広島市民球場跡地の近くの中央公園内にあり、地上4階建ての建物が特徴です。館内には、子どもたちが実際に触れることのできる展示が数多く用意されており、「みる・ふれる・ためす・つくる・たしかめる」の理念のもと、知識と体験の両方を提供しています。

館内の施設

1階のエリアでは、「天空の夢の国」や「たんけんとりで」といった展示が展開されており、アポロホールという約250席のホールでは、子ども向けの劇や音楽会などが行われています。展示は子どもたち自身が積極的に参加できる内容になっており、学びながら楽しむことができます。

2階には「サイテック博士のおもしろ研究室」があり、ここでも訪れた子どもたちが科学に触れ合えるように工夫が施されています。3階は、天文に関連した展示や実習スペースがあり、広がる宇宙の神秘を学ぶことができます。

さらに4階にはプラネタリウムが設置されており、職員が制作したオリジナル番組を楽しむことができます。ドームの直径は20mで、253席が用意されており、訪れる人々を星空の世界へ導きます。

歴史と進化

広島市こども文化科学館は、1980年に開館開始し、その後20年以上にわたり、数度の展示改良を行っています。特に1990年に設置された「たんけんとりで」や「天空の夢の国」により、より多くの子どもたちが科学を体験できるようになりました。また、1998年には「サイテック博士のおもしろ研究室」が設置され、子どもたちの好奇心をさらに刺激しています。

利用方法とアクセス

この科学館は、入館料が無料である一方、プラネタリウム観覧には料金が発生します。開館時間は9:00から17:00までで、月曜日や祝日の翌平日、年末年始の長期休業日は館を閉じています。特に月曜日が祝日の場合、火曜日と水曜日が振替休館となることが多いので、ご注意ください。

館へのアクセスは、広島電鉄原爆ドーム前電停から徒歩約5分、広島バスセンターからも5分程度です。駐車場は整備されていないため、公共交通機関の利用が推奨されています。

現状と未来

最後に、2017年には耐震性能調査において建物の安全性が懸念される結果が出ましたが、具体的な改修計画はまだ決まっていない状態です。このような課題がある中でも、広島市こども文化科学館は、地域に根ざした子どもたちの学びの場として今後も多くの子どもたちに愛され続けることでしょう。

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