延岡市立図書館

延岡市立図書館：地域に根ざした学びの拠点

延岡市立図書館は、宮崎県延岡市本小路に位置する市立図書館です。本館に加え、市内3ヶ所の分館と移動図書館「ふくろう号」を有し、延岡市民の学習と文化活動に貢献しています。

歴史と変遷

延岡市立図書館の歴史は古く、1918年（大正7年）7月、宮崎県立延岡図書館として開館しました。その後、1937年（昭和12年）2月、延岡市庁舎火災により全焼するという大きな困難に見舞われます。しかし、1939年（昭和14年）8月には再建を果たし、活動を再開しました。1947年（昭和22年）4月には延岡市に移管され、延岡市立図書館となりました。

1964年（昭和39年）12月には、旭化成株式会社からの寄贈により新館が建設され、図書館環境の整備が進みました。そして1997年（平成9年）2月、現在の場所である社会教育センター隣地に移転。公立公民館や多目的ホールなどを併設した複合施設「カルチャープラザのべおか」の一角を占めることとなり、地域住民にとってより利便性の高い施設となりました。

分館と移動図書館

市立図書館は、本館以外にも複数の分館を運営し、市民のアクセス向上に努めています。

北方分館: 2001年（平成13年）に北方町立図書館として開設されました。ユニークな特徴として、歯科医院と併設されており、雑誌コーナーが歯科医院の待合室と兼用されている点が挙げられます。
北浦分館: 市内の北浦地区に位置する分館です。地域住民のニーズに合わせた蔵書構成がなされていると考えられます。
北川分館: 北川地区に設置された分館であり、地域住民の学習環境の向上に貢献しています。
移動図書館「ふくろう号」: 図書館のサービスを地域全体に広げるために活躍する移動図書館です。アクセスが困難な地域にも足を運び、書籍を提供することで、読書機会の平等を促進しています。

施設と周辺環境

「カルチャープラザのべおか」内にある図書館は、多様な文化活動の拠点となっています。図書館周辺には、内藤記念館（西隣）や延岡市立岡富中学校（北向かい）などがあり、学習環境、地域文化に触れる環境が整っています。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、宮崎交通バスの「保健福祉大学」行き、「イオン延岡」行きに乗車し、「市役所前」バス停下車後、徒歩で約10分です。

まとめ

延岡市立図書館は、長い歴史と、地域住民への貢献という強い意志を背景に発展を遂げてきた図書館です。本館、分館、移動図書館という多様なサービス形態を通して、延岡市民の学習意欲の向上、文化活動の促進に貢献しています。今後も地域社会に密着した図書館として、市民に愛され続ける存在であり続けるでしょう。

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