後藤秀夫

後藤 秀夫の生涯とボクシングキャリア

後藤秀夫（ごとう ひでお、生年1923年9月10日、没年1991年2月14日）は、日本のボクシング界で重要な役割を果たした人物であり、特に昭和期の戦後に活躍したプロボクサーです。彼は和歌山県出身で、日本フェザー級チャンピオンとしてその名を馳せました。

アマチュア時代の活躍

彼のボクシングキャリアはアマチュア時代に始まりました。この時期、後藤は技巧派のアウトボクサーとして知られ、強豪選手たちと戦う中でその実力を磨いていきました。早稲田大学に在学中には、学生ボクシングのスターとしても名を馳せました。彼の活躍は映画『大学の虎』（鶴田浩二主演）のモデルとしても取り上げられるほどでした。

プロ入りと日本タイトルへの道

1949年に大学を卒業し、すぐにプロボクサーとしてのキャリアをスタートさせます。初戦は8回戦から始まり、1930年には早々に日本フェザー級タイトルに挑戦します。彼は13戦目にして前王者ベビー・ゴステロを判定で下し、日本フェザー級チャンピオンに輝きました。しかし、当月にはライト級タイトルに挑戦するも、判定で敗れる結果となります。

その後も波乱に満ちた戦歴が続きます。再び前王者ゴステロに敗れ一度はフェザー級の王座を失いますが、1951年に来日したフライ級チャンピオン、ダド・マリノとのノンタイトル戦で引き分けに持ち込む善戦を見せ、「本物の実力者」としての名声を高めました。

再奪取とその後

さらに、田中昇との対戦を経て再び日本フェザー級タイトルを手に入れることとなります。堀口宏や赤沼明由の挑戦を退け、二度のタイトル防衛に成功したものの、1952年に赤沼選手との再戦に敗れ、再びタイトルを失います。この敗戦後、後藤は引退を決意し、ボクシング界から姿を消しました。

引退後の活動と遺産

引退後、彼はスポーツニッポンの記者として活躍し、ボクシングに関する報道を通じてその知識や経験を後進に伝えました。後藤秀夫の人生は、ボクシングだけでなく、スポーツジャーナリズムにも寄与し続けました。彼の埋葬地は、多磨霊園の特定地点に位置しています。

通算戦績

後藤秀夫の通算戦績は、43戦28勝11敗1引分け、そして3回のエキシビションマッチ（EX）を含んでいます。彼の戦績は、彼が日本ボクシング史において如何に重要な位置を占めていたかを示すものです。

いかに彼が日本ボクシング界に影響を与えたかは、彼の業績を見れば明らかであり、今日でも多くのファンに記憶されています。

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