御年賀

ミニアルバム『御年賀』の紹介

『御年賀』は、1988年1月1日に登場したとんねるずのミニアルバムです。このアルバムの特徴的な点は、A面とB面に異なる回転速度が設定されていることです。A面は45回転、B面は33⅓回転となっており、音楽界では珍しい仕様となっています。

特にB面には、3曲の溝が平行にカッティングされているというユニークな工夫が施されています。これにより、レコードの針が落ちるまで、どの曲が流れるかがわからない状態が生まれます。この仕様は、「どの曲が出てくるかわからない! 本邦初運まかせ頭出し選曲!!」と銘打たれた新聞広告でも謳われており、発売当時から話題を呼びました。

一般的に、このような特性を持つレコードは珍しく、2022年時点でCD化は行われていません。しかし、2020年からはサブスクリプション音楽サービスでの配信が開始され、ポニーキャニオン時代の楽曲189曲の中に本アルバムの収録曲も含まれています。

収録曲の詳細

A面

• - 笑ってあげよう

- 作詞：伊達歩
- 作曲：水谷公生
- 編曲：中村哲

A面の1曲目は「笑ってあげよう」で、全体的に明るく楽しい雰囲気を持ったトラックです。この曲は聞く人に元気を与えることを目的としており、特に新年の喜びを感じさせます。

B面

• - 真夜中の買うボーイ

- 作詞：伊達歩
- 作曲：和泉常寛
- 編曲：中村哲
- この曲は「新年あけまして 買いましょうで ございます」というフレーズで始まります。

• - 明日に向って打て

- 作詞：伊達歩
- 作曲：和泉常寛
- 編曲：中村哲
- 「新年あけまして 打ちましょうで ございます」という出だしで、リスナーに行動を促すメッセージが込められています。

• - 飲むとの遭遇

- 作詞：伊達歩
- 作曲：和泉常寛
- 編曲：中村哲
- この曲も同様に「新年あけまして 飲みましょうで ございます」と始まり、新年の集まりや宴会を意識した内容となっています。

全体を通して、伊達歩の作詞がアルバムの雰囲気を引き立てており、それぞれの曲には新年のケータリングやパーティーを楽しむテイストが見受けられます。

奇妙ながらも楽しいこのアルバムは、当時の文化や流行の一部を反映しており、とんねるずの独自のスタイルを存分に楽しむことができる一枚です。

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