心をゆらして

心をゆらして

「心をゆらして」は、1981年3月に日本コロムビアからリリースされたシングルで、岩渕まことが歌唱を担当しました。この曲は、テレビ朝日系のアニメ『ドラえもん』の劇場版『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』の主題歌としても知られています。「宇宙開拓史」のエンディングの直前のシーンで流れ、映画全体の雰囲気を一層引き立てました。

制作の背景

「心をゆらして」の楽曲は、作曲家の菊池俊輔が協力して生み出したもので、そのユニークな背景が特に注目されています。曲の前半部分は菊池俊輔の中学生の息子が手掛け、後半部分は菊池自身が担当しました。この親子合作は、楠部三吉郎の提案によって実現し、偶然にもキーが合ったため一つの楽曲として仕上がる運びとなりました。作曲者名の「菊池俊輔」は息子の名前からも影響を受けており、親子の絆が表れた作品と言えるでしょう。

曲の使用例

「心をゆらして」は、映画『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』だけでなく、テレビ版のドラえもんでも使用されており、その影響力の広さを示しています。また、アニメ『エスパー魔美』の第25話「スランプ」にも採用され、多くの視聴者に親しまれました。発表当時は作詞を担当した武田鉄矢がテレビ番組でこの曲を歌う姿も見られ、人気を博していました。

シングルとアルバム

「心をゆらして」は1981年にリリースされたシングルの一部で、もう一つの収録曲は「のんきなのび太くん」で、小原乃梨子によって歌われました。作詞ははばすすむが手掛けており、こちらの曲も同じく菊池俊輔の作曲・編曲によるものです。また、1982年には「海はぼくらと」という曲もリリースされています。

この曲は多くのドラえもんの映画主題歌集に収められており、現在でもファンに愛され続けています。特に、今井ゆうぞうのアルバム『W.A.L.K.』にもカバーされており、世代を超えてそのメロディーが受け継がれています。

結論

「心をゆらして」は、そのメロディーと歌詞、さらには制作の背景にあたる親子の協力が魅力的な傑作です。『ドラえもん』という人気作品の中で特別な位置を占めているこの曲は、今後も音楽ファンやアニメファンの心に残り続けることでしょう。

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