恋わずらいのエリー

恋わずらいのエリー

『恋わずらいのエリー』は、藤ももによる日本の漫画作品で、2015年から2020年まで『デザート』（講談社）で連載されました。累計発行部数は210万部を突破し、2024年には実写映画化もされました。映画公開を記念したムービーマンガも配信されるなど、多角的な展開を見せています。

あらすじ

主人公は、藤高校に通う地味な女子高生・市村恵莉子、通称エリー。彼女は「恋わずらいのエリー」というアカウントで、同級生のイケメン・近江章（オミ）との妄想恋愛をツイートして楽しんでいます。しかし、ある日エリーはオミの裏の顔を知ってしまい、さらに自身の妄想ツイートが彼本人にバレてしまうという、波乱の幕開けを迎えます。

主要な登場人物

市村恵莉子（エリー）
本作の主人公。地味で妄想好きな女子高生。恋愛ヒエラルキーの低さを自覚しつつも、オミとの妄想を糧に日々を送っています。オミからは「エリー」と呼ばれています。

近江章（オミ）
学校では爽やかイケメンとして振る舞っていますが、実際は子供っぽく口も悪いという裏の顔を持っています。エリーの妄想を知ってからは、彼女のことを面白がっています。

三崎紗羅
エリーの友人。ロココ調の服を作るのが趣味で、現実の男性が苦手です。オミの体型を衣装作りの理想と評し、衣装を着せようとしますが、恋愛感情はありません。

高城礼雄
エリーたちの先輩。金髪にピアスというヤンキー風の外見ですが、成績は学年トップです。幼馴染の紗羅に片思いをしていますが、塩対応されています。

要陽一郎
ゲーム好きな少年で、エリーに惹かれていきます。オミとは恋のライバル関係でしたが、アルバイトを通じて友情を育んでいきます。

汐田澄
国語教師で、オミの叔父。エリーのクラスの担任であり、二人の関係を見守っています。

実写映画

2024年3月15日に公開された実写映画では、宮世琉弥がオミを、原菜乃華がエリーを演じました。NiziUが主題歌を担当し、映画を盛り上げました。週末興行収入ランキングでは初登場6位を記録し、4週連続でTOP10入りを果たしました。

作品の魅力

『恋わずらいのエリー』は、妄想から始まる恋愛というユニークな設定と、個性豊かなキャラクターたちが織りなすコミカルなストーリーが魅力です。エリーの妄想シーンや、オミの裏の顔が垣間見えるシーンなど、笑える要素が満載です。また、恋愛だけでなく、友情や成長も描かれており、幅広い層に楽しめる作品となっています。

実写映画化やムービーマンガ化など、メディアミックスも積極的に展開されており、今後ますます注目が集まる作品です。

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