愛の種

モーニング娘。の軌跡を語る上で欠かせない、伝説的シングル「愛の種」

1998年、モーニング娘。は、テレビ番組『ASAYAN』の企画、「5日間で5万枚手売り達成でメジャーデビュー」に挑戦しました。その企画ソングとして誕生したのが、インディーズデビューシングル「愛の種」です。この曲は、つんく♂ではなく、パール兄弟のサエキけんぞう氏がプロデューサーを務めた点が特徴的です。

驚異的な売上枚数とギネス記録

『ASAYAN』の企画を通して販売された「愛の種」は、当初目標の5万枚を大きく上回る売上を記録しました。特に、大阪会場での初日の売上枚数は15,612枚に達し、これは「1店舗における同一CDの1日の売り上げ枚数」の世界記録としてギネスに認定されています。この記録は、現在も破られていません。

しかし、この売上枚数は、単純な手売り販売によるものではありませんでした。当初予定していた手売り販売会場だけでは需要を満たせず、近隣のHMV心斎橋店でも販売が行われたり、CD引換券を配布するなどの措置が取られました。それでも、その人気は凄まじく、多くのファンがCDを手に入れようと殺到したことが伺えます。

WEB販売と様々なバージョン

5万枚の目標達成後も、『ASAYAN』の公式ホームページでWEB販売が実施され、実質的には5万枚以上のCDが流通しました。その後も、「愛の種」は、モーニング娘。の歴史の中で重要な位置を占め続けます。

2007年には、モーニング娘。誕生10年記念隊のPVで「愛の種」が象徴的に扱われ、グループの原点であることが改めて強調されました。2017年の20周年記念時には、オリジナルメンバーと現役メンバーによるコラボレーションバージョン「愛の種（20th Anniversary Ver.）」がリリースされ、配信限定ながら大きな話題を呼びました。さらに、2022年には結成25周年を記念して、アナログ盤シングルがタワー[[レコード]]限定で発売されるなど、現在もなおその人気は衰えることを知りません。

楽曲情報と参加メンバー

オリジナル版「愛の種」は、サエキけんぞう氏作詞、桜井鉄太郎氏作曲・編曲で、初代メンバーである中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香が参加しています。一方、20th Anniversary Ver.には、オリジナルメンバーに加え、その後加入したメンバーも参加しており、モーニング娘。の歴史の重みを改めて感じさせます。

20th Anniversary Ver.の編曲は鈴木俊介氏が担当し、オリジナルとは異なるアレンジが施されています。アナログ盤には、オリジナル版と20th Anniversary Ver.の両方が収録されています。

「愛の種」が持つ意味

「愛の種」は、単なる楽曲にとどまらず、モーニング娘。の成功の礎となった、象徴的な作品です。驚異的な売上記録はもちろんのこと、グループの歴史、そしてファンの熱狂的な支持が凝縮された一曲と言えるでしょう。その後のモーニング娘。の活動、そしてハロー!プロジェクト全体の展開に大きな影響を与えたことは間違いありません。 20周年、25周年とアニバーサリーバージョンがリリースされたことからも、この楽曲がグループにとって、そしてファンにとっても特別な存在であることが分かります。

まとめ

「愛の種」は、ギネス記録を持つ売上枚数、そしてモーニング娘。の歴史における重要な位置付けなど、様々な側面から注目に値する楽曲です。その歴史的背景や楽曲情報、そして、今もなお続く人気ぶりを知ることで、モーニング娘。というグループへの理解がより深まることでしょう。

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