愛媛大学教育学部附属中学校

愛媛大学教育学部附属中学校

愛媛大学教育学部附属中学校は、愛媛県松山市に位置する国立中学校です。1学年の定員は128名で、豊かな自然環境に恵まれた立地にあります。

歴史と沿革

本校は1947年（昭和22年）、学制改革に伴い愛媛師範学校男子部・女子部附属中学校として創設されました。1948年（昭和23年）には両校が合併し、愛媛師範学校附属中学校となります。その後、愛媛大学愛媛師範学校附属中学校、そして1951年（昭和26年）には現在の校名である愛媛大学教育学部附属中学校に改称されました。1963年には現在地に移転し、その後も校舎の改築や施設の充実を図りながら、教育環境の向上に努めてきました。2008年には連携型中高一貫校である愛媛大学附属高等学校が開校し、附属小学校からの内部進学、附属高等学校への内部進学制度も導入されています。2023年度からは3学期制に移行しました。

教育理念と特徴

本校の校訓は「真理と正義の追求」「勤労と責任の尊重」「健康な心身の錬磨」です。建学の精神に基づき、生徒一人ひとりの個性を尊重し、知性と品性を兼ね備えた人材育成を目指しています。
特徴的な取り組みとして、かつては市内でも珍しい2学期制を採用していました。前期と後期に分けられ、さらに細かく期間を区切る独自のカリキュラムが組まれていました。また、弁当持参制で牛乳のみ配布されるという点も特徴の一つでした。

校舎と施設

本校の校舎は、歴史を感じさせる建造物と近代的な施設が調和した空間です。特に、1922年（大正11年）に建設された旧制松山高等学校の講堂を継承した「章光堂」は、国の登録有形文化財に登録されており、多くの学校行事がここで行われています。2012年には耐震化工事も実施され、歴史的価値と安全性を両立させています。音楽堂や音楽室などの音楽教育施設も充実しており、音楽活動にも力を入れています。また、2006年には校舎の改築が行われ、生徒玄関を含む約半分が新築されました。各教科ごとに研究室が設けられているのも特徴です。

学校行事と部活動

本校では、年間を通して様々な学校行事が行われています。代表的な行事として、青葉写生大会、附中祭、運動会、校内持久走大会、卒業記念音楽会などがあります。特に卒業記念音楽会は、本校の伝統行事として長く受け継がれており、生徒たちは日頃の練習の成果を披露します。部活動も盛んで、生徒たちはそれぞれの才能を活かし、学校生活を豊かにしています。

著名な卒業生

本校からは、各界で活躍する多くの著名な卒業生を輩出しています。財界、政界、学界、芸術界、マスコミなど、幅広い分野で活躍する卒業生たちが、社会に貢献しています。

まとめ

愛媛大学教育学部附属中学校は、歴史と伝統を誇る国立中学校です。充実した教育環境と特色ある教育活動を通して、生徒たちの成長を支えています。今後も、社会に貢献できる人材育成に尽力していくことでしょう。

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