愛媛県県民文化会館

愛媛県県民文化会館の概要

愛媛県県民文化会館は、松山市に所在する西日本最大級の多目的ホールです。その設計は著名な建築家、丹下健三によって手掛けられました。この施設は、1977年に愛媛経済同友会の文化情報委員会からの提案により、県民が収容できる大規模な集会場の必要性を受けて計画が始まりました。

設立の経緯

1979年には「一万か人集会場特別委員会」が設置され、1981年には当時の県に対してコンサート、各種行事、および大会を行うための施設として、劇場形式のホールや多目的集会場の必要性が提案されました。それから数年の間に、愛媛県農業試験場の跡地に新たな施設の建設が検討され、1983年に工事が始まり、1986年に完成を迎えました。

このホールのメインホールは3,000名まで収容可能で、全国規模の学術会議、コンサート、オーケストラの演奏会など、さまざまな文化イベントが開催されています。また、サブホールは1000名を収容できるため、より小規模のイベントにも対応可能です。さらに、「真珠の間」という名のスペースでは展示会、会議、パーティーなども行われています。

施設の変遷

愛媛銀行が2008年11月1日から名付け権を得て、ホールは「ひめぎんホール」として広く認知されましたが、改修工事に伴い2019年3月31日をもってその名称は廃止されました。2019年4月1日から2020年4月1日までの約1年間、大規模な改修工事が行われ、リニューアルオープンを果たしましたが、記念式典は新型コロナウイルス感染症の影響により中止されました。

改修に伴い、館内のレストランも「レストランオレンジ」から「Café & Dining Orange（カフェアンドダイニング オレンジ）」に名称が変更され、利用者に新たな食の体験を提供しています。

アクセス

交通手段としては、伊予鉄道の城南線南町停留場からアクセスが可能です。松山市内中心部に位置しており、地域の文化活動の拠点として多くの人に利用されています。

関連イベント

この文化会館は、特にコンサートホールとしての利用が多く、また、開館初期にはテレビ番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』が公開生放送を行った歴史もあります。

まとめ

愛媛県県民文化会館は、地域の文化振興に貢献する重要な施設であり、多くの文化イベントを通して県民と交流が深まる場としての役割を果たしています。今後もその活動が期待されます。

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