愛知県国際展示場

愛知県国際展示場（Aichi Sky Expo）

愛知県国際展示場は、愛知県常滑市に位置し、中部国際空港の島内に建設された国際的な展示施設です。2014年に整備計画が発表され、2019年には開業を迎えました。この展示場は、東京ビッグサイトや幕張メッセに続く日本第4位の規模を誇り、その完成により首都圏における展示スペースの需要を満たすことが期待されています。

概要と歴史

愛知県の企業庁が管理するこの国際展示場は、28.7ヘクタールの開発用地に、約60,000平方メートルの展示面積を有しています。建設にあたっては、費用と工期の効率化を重視し、シンプルなデザインが採用されました。竹中工務店が約341億円で施工を受注し、運営についてはコンセッション方式を取り入れ、15年以上の運営を計画しています。利用料金は首都圏や大阪の展示場に比べてお手頃で、25%の稼働率で収支は均衡する見込みです。

名古屋市も展示場の拡張を計画していましたが、プロジェクトの遅延などを受けて、愛知県と名古屋市はそれぞれ独立した事業を進めることになりました。愛知県は空港に近い地の利を活かし、海外からのアクセスの良さを特徴として売り出しています。

施設概要

愛知県国際展示場は、無柱の広いホールを含む展示ホール6区画、3,000平方メートルの会議室、エントランス、駐車場、更新可能な屋外スペースから構成されています。特に、エントランスに隣接した無柱空間の展示ホールAは、コンサートなどにも利用され、最大6,500名を収容可能です。

展示ホールBからFは合計で5つの区画があり、一体利用が可能な設計となっています。バックヤードについては、アクセスをスムーズにするために10トントラックでも移動できるスペースが確保されています。

催し物

開場以降、愛知県国際展示場では様々なイベントが開催されてきました。特に2021年には「FOOMA JAPAN」という食品製造の大規模展が行われ、2022年には名古屋モーターサイクルショーが成功裏に開催されました。定期的に開催されるイベントにおいては、名鉄電車が臨時運行することもあり、多くの来場者を迎え入れています。

また、会場内での大規模イベントに参加することで、地域の産業促進や観光振興にも貢献しています。

アクセス

愛知県国際展示場へのアクセスは非常に便利です。中部国際空港駅から徒歩5分の距離にあり、公共交通機関も整備されています。ターミナルビル直結のアクセスプラザを経由するため、空からのアクセスも良好です。また、約3,400台分の専用駐車場があり、さらに臨時駐車場として約1,400台が利用できる多目的スペースも設けられています。

このような立地条件と施設の充実により、愛知県国際展示場は国際的な展示会や文化イベントの場として今後ますますの発展が期待されます。

もう一度検索