放課後ていぼう日誌

放課後ていぼう日誌

『放課後ていぼう日誌』は、小坂泰之による日本の漫画作品で、『月刊ヤングチャンピオン烈』（秋田書店）にて連載されています。2021年11月時点で単行本の発行部数は電子版を含めて100万部を突破。2020年にはテレビアニメ化、2023年にはLeminoにてドラマ化もされています。

ストーリー

都会から熊元県芦方町へ引っ越してきた鶴木陽渚は、手芸部に入部するつもりでした。しかし、堤防で釣りをするていぼう部の部長・黒岩悠希に出会い、強引に勧誘され入部することに。生き物が苦手で釣りの経験もなかった陽渚でしたが、部員たちとの活動を通して釣りの楽しさに目覚めていきます。

ていぼう部の活動

海野高校のていぼう部は、漁港近くのプレハブ小屋を部室としています。「釣ったら食べる」をモットーに、釣り道具だけでなく調理器具も完備。部員たちは、リヤカー「汎用型運搬台車 海王丸」を使い、重い機材を運びます。主な活動場所は漁港周辺の海で、アジ釣りや潮干狩り、無人島での釣りツアーなどを楽しんでいます。夏休みには、長咲県伍島列島富久江島での合宿が恒例となっています。

部費は、学校からの支給に加えて、海水浴場の海の家でのアルバイトや、海底から回収したルアーの販売などで賄っています。また、資源保護のため、稚魚や稚貝は放流するなど、環境への配慮も忘れません。

登場人物

鶴木陽渚（つるぎ ひな）
本作の主人公。手芸が得意な高校1年生。生き物が苦手で運動音痴だが、釣りの楽しさに目覚めていく。
帆高夏海（ほだか なつみ）
陽渚の幼馴染で、ていぼう部員。活発で料理も得意。シーバス釣りにこだわりを持っている。
黒岩悠希（くろいわ ゆうき）
ていぼう部の部長。飄々とした性格で、部員たちを引っ張っていく。熊元弁を話す。
大野真（おおの まこと）
ていぼう部員。魚に関する知識が豊富で、調理も得意。魚屋の娘。
* 小谷さやか（こたに さやか）
ていぼう部の顧問。養護教諭。酒好きで、部室によくつまみを求めてやってくる。

反響

『つり人』2020年5月号では、本作のアニメ化が紹介され、「釣具の描写がリアルで魚もきちんと描かれていながら可愛さもある絶妙な加減」と評されました。また、アニメの舞台となった熊本県芦北町は、「聖地」としてファンから注目を集め、豪雨災害からの復興支援にも繋がっています。

テレビアニメ

2020年4月から9月まで放送。新型コロナウイルスの影響で一時中断しましたが、その後再開されました。舞台である熊本県芦北町の風景が忠実に再現されています。

ドラマ

2023年6月からLeminoで配信。主演は莉子。撮影は千葉県勝浦市で行われました。

まとめ

『放課後ていぼう日誌』は、釣りの知識や技術だけでなく、登場人物たちの成長や友情を描いた作品です。美しい風景や美味しそうな料理の描写も魅力的で、読んでいると心が温まります。釣り好きはもちろん、そうでない人にもおすすめの作品です。

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