新建築社

株式会社新建築社について

株式会社新建築社（しんけんちくしゃ）は、日本を代表する建築専門の出版社として知られています。1925年7月に創業したこの会社は、創始者の吉岡保五郎の手によって大阪で設立され、同年8月には月刊誌『新建築』を発行しました。この『新建築』は日本の建築に関する最新の作品や情報を紹介するための重要な媒体となり、建築家や研究者をはじめ、多くの愛読者に支持されています。

発行している雑誌

『新建築社』が発行する雑誌には、『新建築』以外にも『新建築住宅特集』があります。この『新建築住宅特集』は、1985年に年に2回の「住宅特集」として月刊誌『新建築』内で発行されていましたが、1985年5月に独立した季刊誌となり、1986年には月刊化されました。特にこの雑誌では個人住宅を中心とした特色ある作品が掲載されており、建築愛好者にとって注目の記事が多く取り上げられています。また、関連会社である株式会社エー・アンド・ユーも手がけている月刊誌『a+u』は、世界各国の建築作品を紹介する媒体として定評があります。

歴史と変遷

創業当初から多くの影響を与えてきた新建築社は、1931年に東京へ移転し、以降日本の建築界において中心的な役割を果たしてきました。かつては1956年に『新建築』の英語版として『ja』を発行し、1991年からは和英併記の季刊誌へと変貌を遂げました。この『ja』は号毎にテーマを設け、日本の建築作品を海外に発信する重要な媒体でしたが、2021年には『a+u』の増刊「ja建築家シリーズ」に移行しています。

コンペティションや関連会社

新建築社はまた、建築設計競技にも取り組んでおり、吉岡文庫育英会と共催して新建築住宅設計競技を開催しています。また、長谷工コーポレーションが主催する住まいに関するデザインコンペティションを後援し、日本電気硝子が主催する空間デザインコンペティションにも協賛しています。これらの取り組みを通じて、新建築社は建築の発展と人材育成に貢献しています。

外部リンクとソーシャルメディア

新建築社の公式ウェブサイトやソーシャルメディアアカウントも多くのファンに利用されています。特にX（旧Twitter）、Facebook、Instagram、Pinterest、YouTubeなどのプラットフォームを通じて、最新情報の発信や訪問者との交流を行っています。これにより、建築に興味を持つ人々が新建築社の提供する情報をより身近に感じられるようになっています。新建築社は、これからも日本の建築界における重要な役割を果たしていくことでしょう。

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