新発田地域広域事務組合

新発田地域広域事務組合：広域行政を支える連携の取り組み

新発田地域広域事務組合は、新潟県の新発田市、胎内市、そして北蒲原郡聖籠町の2市1町によって設立された一部事務組合です。それぞれの市町が連携することで、広域的な課題解決を目指し、住民にとってより質の高い行政サービスを提供するための取り組みを展開しています。

組合の主な業務内容

この組合は、地域住民の生活に直結する幅広い業務を担っています。主な業務内容としては、広域行政圏計画の策定と実施、ふるさと市町村圏基金を活用した事業の計画と実施、そして常備消防事務などが挙げられます。

さらに、火葬業務（新発田広域葬斎センター願文院）、介護認定審査事務といった住民福祉に不可欠な業務にも携わっています。ごみ処理事業は新発田市と胎内市を、し尿処理事業は新発田市（旧北蒲原郡加治川村を除く）と聖籠町を対象に実施しています。これらの業務を通して、地域社会の円滑な運営に貢献しています。

組合の組織

効率的な行政運営のため、新発田地域広域事務組合は明確な組織体制を構築しています。意思決定機関である組合議会は、新発田市から9名、胎内市から4名、聖籠町から2名、合計15名の議員で構成されています。

執行機関は、新発田市長が管理者、胎内市長と聖籠町長が副管理者を務め、会計管理者は関係市町の会計管理者の中から管理者が選任します。さらに、監査委員2名によって、組合運営の適正さが確保されています。

新発田地域広域消防本部：地域の安全を守る

組合の重要な業務の一つである消防事務は、新発田地域広域消防本部によって担われています。新発田市新栄町に本部を置き、管内面積は835.99平方キロメートルに及びます。

消防本部には、職員180名（定数）が所属し、2箇所の消防署、3箇所の分署、2箇所の出張所、1箇所の分遣所が配置されています。これらの施設と、普通消防ポンプ自動車、水槽付消防ポンプ自動車、はしご付消防自動車、化学消防自動車、救急自動車など、多様な消防車両・資機材によって、地域住民の生命と財産を守るための活動を行っています。

組合の沿革と関連団体

新発田地域広域事務組合は1971年9月1日に設立され、翌年の1972年4月1日には消防事務の共同処理を開始しました。新発田市消防本部が組合消防に移行し、新発田地域広域消防本部が発足したことで、地域全体の消防体制が強化されました。

この組合以外にも、関係市町の地域が重なる他事業の事務組合が存在します。例えば、下越障害福祉事務組合や新発田地域老人福祉保健事務組合などが挙げられ、それぞれの分野で連携し、地域社会の発展に貢献しています。下越清掃センター組合も、地域全体の衛生管理に重要な役割を果たしています。

まとめ

新発田地域広域事務組合は、複数の市町が連携することで、広域的な課題解決と効率的な行政サービスの提供を実現しています。消防、ごみ処理、介護など、住民生活に密着した様々な業務を通して、地域社会の安全と発展に貢献している重要な組織です。今後も、地域住民のニーズに応えるべく、更なる発展が期待されます。

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