日本ケミカルシューズ工業組合

日本ケミカルシューズ工業組合について

日本ケミカルシューズ工業組合（Japan Chemical Shoes Industrial Association）は、1957年に設立された日本国内の靴製造業者を支える業界団体です。公式名称は、組合の強みであるケミカル素材を使用した靴の生産を反映していますが、近年では合成皮革や人工皮革の靴だけではなく、伝統的な革靴を生産する会員も多数いることが特筆されます。

概要

この組合は、設立当初から靴の品質向上や競争力の強化を目的として、様々な事業やイベントを推進してきました。特に「日本グランドシューズコレクション」や「ファッションシューズコンテスト」など、見本市やコンテストを通じて、業界の振興と消費者への普及活動を行っています。また、靴プランナー育成講座や神戸シューズブランド化事業など多岐にわたる事業を展開し、最新のトレンドに対応した人材育成にも力を注いでいます。

沿革

設立は1957年2月で、当時は神戸の東西に存在する二つの協同組合と朝鮮人の協同組合、さらには他のケミカルシューズメーカーが集まったことから始まりました。その後、組合の連携を強化しながら、1963年に全国組織へと発展しました。この背景には、国内の靴市場の再編やニーズの変化があったと言われています。

特に、1981年にはデュッセルドルフ国際見本市に初出展し、国際的な視野を広げる契機となりました。また、ファッション業界との連携強化や新たなトレンドに対する取り組みも続けています。

1995年には阪神淡路大震災が発生し、ケミカルシューズ業界は大きな打撃を受けましたが、その後の復興に向けた特別委員会を通じて再生を図りました。現在でも、業界の発展に向けた多様な取り組みを続けており、年々会員企業数も増加しています。

事業内容

日本ケミカルシューズ工業組合は、見本市開催やファッションコンテスト、靴に関する調査・研究など、幅広い活動を行っています。これにより、靴業界の振興を図り、消費者との接点を強化しています。特に「くつっ子まつり」などの地域イベントは、地元の人々との交流を深め、靴に対する理解を促進しています。

また、国際展開にも注力し、2005年には神戸コレクションへの参加や、靴プランナー育成講座の開設など、業界全体の成長を支援する取り組みが進められています。市民への靴文化の浸透や、産業としての発展のために、様々な施策を講じています。

おわりに

このように、日本ケミカルシューズ工業組合は、靴製造業の発展を支える中心的な役割を果たしており、地域活性化や国際展開、業界全体の技術向上といった目標に向かって日々成果を上げています。さまざまなプロジェクトを通じ、靴産業が持つ潜在力を最大限に引き出すことに努めています。

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