日本バドミントン協会

公益財団法人日本バドミントン協会

公益財団法人日本バドミントン協会（Badminton Japan）は、1946年に設立された日本国内のバドミントン競技連盟です。この団体は、世界バドミントン連盟、アジアバドミントン連盟、日本オリンピック委員会（JOC）、および日本スポーツ協会に所属し、バドミントンの普及と促進を目的としています。2011年には公益財団法人としての地位に移行し、JOC加盟団体としては2番目の存在となりました。

目的

日本バドミントン協会の主な使命は、日本国内におけるバドミントン界を代表し、統括することです。これにより、バドミントン競技の普及や発展を推進し、国民の身体的および精神的な健康を支援することを目指しています。

事業内容

日本バドミントン協会は多岐にわたる事業を展開しています。具体的には、次のような活動を行っています：

• - バドミントンの普及と指導
• - 審判員および指導員の養成と資格認定
• - 国内および国際大会の開催
• - 代表選手の選考及び国際競技会への派遣
• - 競技力向上に向けた取り組み
• - その他、賛同する目的を達成するための必要な事業

これらの活動を通じて、バドミントン選手の育成や競技レベルの向上を図っています。

不祥事とガバナンス

しかし、近年日本バドミントン協会は不祥事が相次ぎ、特に2022年には重大な問題が発覚しました。8月31日には、ダイハツ・ヨネックスジャパンオープンで、混合ダブルスの選手が誤って異なる選手に登録され、出場が不可能になる事態が発生しました。

さらに、元職員が合宿費用680万円を着服していた問題が浮上し、当時の理事がそれを隠蔽していたことが明らかになっています。これに加え、2019年度に申請した国庫補助金約23万円が不正な申請であったことも指摘されています。これらの出来事を受けて、スポーツ庁は2023年度の強化費の支給を20%削減する決定を下しました。

このような問題を受けて、全日本総合選手権において東京都や東京都体育協会が後援を取りやめることにもつながりました。日本バドミントン協会は2022年度のガバナンスコードに沿った審査を受けており、不適合の判断が下された場合には、2023年度の助成申請が困難になる可能性が指摘されています。

2023年1月には、JOCの理事会が開催され、内部の横領問題に対する対応の遅れを非難し、強化交付金を2割減少する処分が下されました。それに加えて、ガバナンス改善のために理事会の構成を見直し、アスリート委員会からの代表者を理事に据えるなど、7つの改善措置が勧告されました。これに対し、協会は6月末までに改善状況を報告することが求められました。

結論

日本バドミントン協会は、その設立以来バドミントン競技の発展に寄与してきましたが、近年の不祥事はその信頼性を揺るがすものとなっています。今後、ガバナンスの改善と透明性の確保が求められており、バドミントン界の健全な発展に期待が寄せられています。

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