日本技術士会

公益社団法人日本技術士会：日本の技術を支える専門家集団

公益社団法人日本技術士会（IPEJ：The Institute of Professional Engineers, Japan）は、日本の科学技術を支える技術士で構成される重要な職能団体です。1951年に社団法人として設立され、2011年には公益社団法人に移行。東京都港区に事務所を構え、会長以下多数の役員、専務理事、常務理事を擁し、組織的な活動を展開しています。

会の活動：多岐にわたる事業と委員会

IPEJの活動は多岐に渡り、技術士の育成と社会貢献を両輪として推進されています。主な事業としては、技術士および技術者の倫理啓発、資質向上のための研修、技術士制度の普及啓発、技術士法に基づく試験・登録業務、技術士の業務開発・活用促進などが挙げられます。さらに、技術系人材育成、国際交流・協力、国際資格に関する活動、科学技術を通じた社会貢献、行政施策への協力・提言、調査研究なども積極的に行っています。

これらの事業を円滑に進めるため、数多くの委員会が設置されています。倫理委員会、総務委員会、企画委員会、研修委員会、広報委員会といった基本的な委員会に加え、社会委員会、国際委員会、CPD支援委員会、修習技術者支援委員会、青年技術士支援委員会、技術士活性化委員会、防災支援委員会、科学技術振興支援委員会、日韓技術士交流委員会、海外活動支援委員会など、専門性の高い委員会も多数存在します。さらに、APECエンジニア審査委員会、IPEAモニタリング委員会、IPEAエンジニア審査委員会、男女共同参画推進委員会、技術士制度検討委員会といった、国際的な活動や制度改革に携わる委員会も重要な役割を担っています。

部会と研究会：専門分野の深化と交流

IPEJには、機械、船舶・海洋／航空・宇宙、電気電子、化学、繊維、金属、資源工学、建設、上下水道、衛生工学、農業、森林、水産、経営工学、情報工学、応用理学、生物工学、環境、原子力・放射線といった、幅広い専門分野を網羅する部会が設置されています。これらの部会では、それぞれの専門分野における技術向上や情報交換、会員相互の交流などが活発に行われています。

また、部会以外にも、様々な研究会が組織されています。会員はインターネットを通じて研究会の案内を入手でき、特定の部門の研究会であっても、他の部門からの参加が認められる場合もあります。これらの研究会は、より専門性の高い議論や情報交換の場として機能しています。

出版物と施設：情報発信と会員サポート

IPEJは、会員向けの情報発信として『月刊 技術士』を発行しています。これは、技術士にとって重要な情報源であり、専門分野の最新動向や技術士制度に関する情報を提供しています。また、事務所には研究会などを開催するための会議室を備え、会員の活動をサポートしています。

関連団体との連携：更なる発展に向けて

IPEJは、文部科学省をはじめ、日本女性技術者フォーラムや女性技術士の会など、関連団体とも連携して活動を行っています。与党技術士議員連盟との連携も強化しており、日本の科学技術政策に影響を与える活動にも積極的に取り組んでいます。

まとめ：未来を担う技術者集団

IPEJは、単なる職能団体にとどまらず、日本の科学技術の発展と社会貢献に大きく貢献する組織です。技術士の育成、制度の維持・向上、国際的な交流など、多様な活動を通じて、日本の技術力の向上に貢献し続けています。今後も、社会のニーズに応え、未来を担う技術者集団として、その役割を担い続けることが期待されます。

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