日本消防検定協会

日本消防検定協会について

日本消防検定協会（Japan Fire Equipment Inspection Institute）は、日本国内唯一の消防用機械器具の検定機関として設立されています。この協会は、消防法第21条の17に基づき、消防用機器等の試験や型式適合検定、特殊消防用設備の性能評価に関する研究・調査を行い、火災やその他の災害による被害を軽減することを目的としています。協会は特別民間法人として設立され、多岐にわたる業務を行っています。

沿革

協会は、1963年10月に特殊法人日本消防検定協会として発足し、1964年1月に消防用機械器具の検定業務を開始しました。1978年からは検定品に関する事故調査の業務も導入し、1987年には民間法人へ移行しました。その後、1988年には特定消防機器等の性能鑑定の業務を開始し、1997年には虎ノ門事務所を開設し、放水型スプリンクラー設備の評価業務を開始しました。2002年にISO/IEC 17025試験所の認定を取得し、2013年には受託評価業務をスタートさせるなど、協会は順次業務の拡充を図っています。

業務内容

協会の業務は、以下のように多岐にわたります。

• - 検定対象機械器具等の試験: 法律に基づいて消防用機器の性能を評価します。
• - 型式適合検定: 消防用機器が定められた基準に適合しているかを確認します。
• - 特殊消防用設備等の性能評価: 特別な消防用設備の性能を評価し、その安全性を確保します。
• - 技術的な意見の申し出: 検定対象に関する技術的な事項について、総務大臣に意見を申し出ることができます。
• - 研究・調査: 消防用機械器具に関する研究や調査、試験を実施し、技術の向上を図ります。
• - 評価業務: 依頼に応じて消防用機器の評価を行います。

これらの業務は、日本消防検定協会の定款第1条に基づく目的を達成するための重要な役割を果たしています。

組織

協会の組織は、理事長、監事、評議員会、理事会などを中心に構成されています。さらに、業務は以下の部門に分かれています：

• - 総務部: 庶務課、監理課
• - 企画研究部: 企画研究課、業務課、情報管理課、消費者相談室
• - 警報設備部: 感知設備課、報知設備課
• - 消火・消防設備部: 消火設備課、消防設備課
• - 大阪支所: 検査課、消費者相談室
• - 虎ノ門事務所: 消費者相談室

このように、協会は専門的な組織体系を通じて、消防関連の機器や設備の安全性、それに伴う技術基準の確立に努めています。

日本消防検定協会は、消防用機器の安全性を確保し、社会の安全に貢献することを目指し、日々取り組んでいます。

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