日本血液学会

一般社団法人日本血液学会は、血液学の進歩と発展を目的として1938年に設立された歴史ある学会です。国内の血液学研究をリードし、その発展に大きく貢献しています。

学会の活動は多岐に渡り、大きく分けて研究支援、人材育成、そして普及啓発という3つの柱で構成されています。

研究支援では、学術調査への助成や研究助成金の提供などを通して、質の高い血液学研究を後押ししています。特に、若手研究者への支援は力を入れており、将来の血液学研究を担う人材育成に貢献しています。

人材育成では、セミナーやワークショップ、研修会などを開催することで、血液学に関する知識や技術の向上を図っています。また、国際的な交流も積極的に行い、海外の研究者との連携を深めています。

普及啓発では、一般の方々への血液に関する正しい知識の普及に努めています。講演会やシンポジウムの開催、啓発資料の作成・配布を通して、血液疾患の予防や早期発見・早期治療の重要性を啓蒙しています。

学会誌として、国際的な学術誌『International Journal of Hematology（IJH）』と、国内向けの『臨床血液 The Japanese Journal of Clinical Hematology』の2誌を発行しています。『IJH』は年に12回、英語で発行され、世界の血液学研究者に向けて最新の研究成果を発信しています。一方、『臨床血液』は年に12回、日本語で発行され、国内の臨床現場で働く医師や医療従事者にとって有用な情報を提供しています。これらの学会誌を通して、最新の研究成果や臨床知見の共有を促進しています。

さらに、学会では医療現場における実践的な指針となるガイドラインを作成・公表しています。例えば、サリドマイドという薬剤に関するガイドラインなどは、安全かつ効果的な医療の実施に貢献しています。これらのガイドラインは、医療従事者にとって重要な参照資料となっています。

学会事務局は京都市と東京都の2箇所に置かれ、全国規模の活動拠点として機能しています。会員数は国内外から多くの血液学研究者や臨床医が参加しており、活発な情報交換や議論の場を提供しています。

日本血液学会は、今後も血液学研究の進歩に貢献し、国民の健康増進に寄与していくことを目指しています。血液疾患に関する研究開発を推進し、より良い治療法の開発、そして国民への正しい情報提供を通して、社会全体への貢献を果たしていきます。

もう一度検索