日本馬術連盟

公益社団法人日本馬術連盟について

公益社団法人日本馬術連盟（Japan Equestrian Federation、略称日馬連）は、我が国において馬術競技の振興を目的に設立された法人です。1922年に前身となる日本乗馬協会が創設された後、1946年に正式な連盟として発足しました。国際的にも国際馬術連盟（FEI）やアジア馬術連盟などに加盟し、国内では公益財団法人日本オリンピック委員会や日本スポーツ協会に参加しています。

本連盟では、名誉総裁に常陸宮妃華子を迎え、現在の会長は千玄室が務めています。事務所は東京都中央区新川に所在し、馬事畜産会館内に位置しています。日馬連は、都道府県における馬術関連の統括組織（県馬連）や全国規模の組織から成る正会員を持ちます。

主要な事業内容

日馬連の主な事業は多岐にわたります。まず、馬術競技の普及や振興に力を入れ、会員や乗馬の登録を進めています。また、競技規則の制定や各種資格の認定も重要な役割の一つです。公式に認められている競技種目には、障害馬術、馬場馬術、総合馬術、エンデュランスが含まれています。

選手の強化を図ることも大切で、競技会を通じて才能ある選手の育成に努めています。主催する競技会には、全日本障害馬術大会、全日本馬場馬術大会、全日本総合馬術大会などがあります。また、国民体育大会[[馬術競技]]の共催も行っています。

騎乗者資格の規定

日本馬術連盟では、騎乗者資格を持つ者のみが公式競技会に出場できる仕組みを設けています。資格にはC級からA級までの7段階があり、それぞれに定められた要件や試験があります。特にA級は、FEI公認の国際競技会に参加するために必要な資格で、豊富な競技経験を求められます。

C級は入門的な資格であり、B級は主催および公認競技会出場のための必須資格となります。試験は筆記と実技の合わせ技で行われ、受験者は日馬連の会員であることが求められます。かつてはD級もありましたが、2005年度の改正で廃止されました。

組織構成

正会員として、各都道府県馬術連盟（県馬連）や日本乗馬少年団連盟、全日本高等学校馬術連盟、全日本学生馬術連盟など、多様な団体が名を連ねています。これにより、日本国内における馬術競技の普及と発展が支えられています。

馬術競技は単なるスポーツに留まらず、心身の成長やコミュニティの形成にも寄与する重要な活動です。日馬連はその中心的存在として、今後も馬術競技の未来を見据えてさまざまな取り組みを行っていくことでしょう。

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