日経ニューオフィス賞

日経ニューオフィス賞について

日経ニューオフィス賞は、一般社団法人ニューオフィス推進協会と日本経済新聞社が共同で主催している、革新的なオフィス環境を審査し表彰する賞です。この賞は、経済産業省と日本商工会議所の後援を受け、毎年開催されています。

歴史と設立の背景

この賞の起源は1986年にさかのぼり、当時の通商産業省のニューオフィス推進委員会が発表した「ニューオフィス化推進についての提言」にあります。この提言は、オフィスで過ごす時間が長い働き手のためにオフィスの質を向上させることを目的としています。翌年の1987年6月にはニューオフィス推進協会が設立され、1988年には第1回の日経ニューオフィス賞が開催されました。それ以来、この賞は毎年行われ、全国各地の優れたオフィスが評価されています。

表彰の方法

日経ニューオフィス賞では、北海道、東北、中部、近畿、中国、四国、九州沖縄の7つのブロックに分かれて各地域から数件のオフィスが選ばれます。その中から、地方ブロックごとに経済産業局長賞が1件ずつ発表されます。さらに、各ブロックで上位入賞したオフィスは、全国規模のニューオフィス推進賞へと進むことができます。この全国の賞では、経済産業大臣賞、環境賞、情報賞、オフィスセキュリティ賞が各1件、加えてクリエイティブオフィス賞が1～3件選出されます。

審査基準

審査に際しては、オフィスワーカーが快適に感じ、創造性が高まる環境であることが求められます。また、ファシリティマネジメントが適切に行われていることや、情報技術の積極的な活用も重視されます。さらに、地球環境への配慮や地域社会への貢献がなされていることが、社会性の面でも重要な評価基準となります。

受賞の意義

受賞することによって、企業には社内外に対するブランディングの効果が期待され、社員のモチベーション向上にも寄与することができます。先進的なオフィス環境が評価されることは、企業の文化や働き方の向上につながる意義深い瞬間であり、今後のオフィス設計やワークスタイルのトレンドにも影響を与えることが考えられます。

日経ニューオフィス賞は、まさに現代のオフィスのあり方を示す重要な表彰として、多くの企業や個人にとって注目される存在となっています。こうした取り組みを通じて、より良い働き場所の普及と文化の発展が期待されています。

もう一度検索