木山廉彬

木山廉彬（きやま ゆきあき）は、1988年1月22日に福岡県で生まれた日本の俳優です。地元の福岡県立筑前高等学校で学んだ後、演劇の道を志し、俳優としての基礎を築きました。

経歴

木山廉彬のキャリアは、演劇の専門機関での学びから始まりました。2009年、歴史と伝統を持つ文学座の附属演劇研究所に第49期生として入所。ここで約3年間、演劇の基礎から応用までを深く学びました。2012年に同研究所を卒業し、プロの俳優として活動を開始します。

映像分野での初出演は、2017年に放送されたテレビ朝日系の特撮ドラマ『仮面ライダービルド』でした。この作品で、物語の根幹に関わる重要なキャラクター、葛城巧を演じました。葛城巧は、仮面ライダーシステムを開発した天才物理学者であり、物語序盤からその存在が鍵を握り、第3話以降、様々な形で登場し最終話まで物語に深く関わりました。この役柄は、木山廉彬の俳優としての知名度を大きく向上させる契機となりました。

舞台俳優としての活動も精力的に行っており、2019年には劇作家・演出家の野田秀樹が主宰する「東京演劇道場」のメンバーに加わりました。これは、次世代を担う俳優を育成し、野田作品を中心に活動する場であり、木山廉彬のキャリアにおける重要な転機の一つとなりました。

主な出演作品

木山廉彬は、テレビドラマ、映画、舞台、オリジナルビデオなど、多岐にわたるジャンルで活動しています。

テレビドラマ

仮面ライダービルド（テレビ朝日、2017年 - 2018年）：葛城巧 役。ドラマ初出演にして、物語の中心人物の一人を演じました。
ドラマスペシャル 刑事アフター5（テレビ朝日、2020年）：諏訪光嘉 役。

映画

コクリコ坂から（2011年）：声の出演としてアニメーション映画に参加。
仮面ライダーシリーズ：葛城巧 役として、テレビシリーズに引き続き劇場版でも同役を演じました。
仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー（2017年）
劇場版 仮面ライダービルド Be The One（2018年）
東京ノワール（2018年）：池上 役。
よっす、おまたせ、じゃあまたね。（2023年）

舞台

東京演劇道場メンバーとしての活動を中心に、様々なプロデュース公演に参加しています。

浮世企画平成感謝祭曲者集合サタデー（2018年）：日替わりゲストとして出演。
No.2（2019年）：村越健斗 役。神保町花月での公演。
NODA・MAP第23回公演「Q」（2019年）：アンサンブルキャストとして、東京、大阪、北九州での長期間にわたる公演に出演。野田秀樹の世界観に深く関わりました。
ゴールドマックス、ハカナ町（2020年）：哲郎 役。下北沢offoffシアターにて上演。
赤鬼（2020年）：Aチーム とんび 役。東京芸術劇場シアターイーストでの公演。
ウエストブリッジ（2021年）：アンドレ 役。せんがわ劇場でのリーディング公演。
パンドラの鐘（2021年）：リース（他）役。東京芸術劇場を皮切りに、滋賀、兵庫、石川、茨城、愛知と各地を巡る公演に参加。
7丁目のながふじくん（2021年）：ちばしん 役。下北沢シアター711にて上演。
COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ 2022」（2022年）：東京のBunkamura シアターコクーン、大阪の森ノ宮ピロティホールで上演された大規模公演に出演。

オリジナルビデオ

仮面ライダーシリーズ：仮面ライダービルドのスピンオフ作品でも葛城巧役を継続して演じています。
ROGUE（2018年）
ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス（2019年）

CM

セブン銀行 『ママのお会計篇』『ママと友人篇』（2021年）：カフェの店員 役。

ラジオドラマ

青春アドベンチャー「白狐魔記 元禄の雪」 第1回・第2回（NHK-FM、2016年）：萱野三平、役者B 役など、複数の役を演じ分けました。

まとめ

木山廉彬は、文学座附属演劇研究所で培った確かな演技力を基盤に、特撮ドラマ『仮面ライダービルド』での印象的な役柄で幅広い層に認知されると同時に、野田秀樹主宰の東京演劇道場での活動を通じて、舞台俳優としても着実にキャリアを積み重ねています。映像作品から舞台まで、その表現の場を限定することなく、多様な役柄への挑戦を続ける俳優です。今後のさらなる活躍が期待されます。

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