末原拓馬

末原 拓馬について

末原拓馬（すえはら たくま、1985年7月8日生まれ）は、日本の俳優、脚本家、演出家として広く知られています。東京都に生まれ育ち、早稲田大学で演劇に目覚め、2006年には自身の劇団『おぼんろ』を設立しました。彼のキャリアは舞台作品だけでなく、脚本や演出、さらには外部の舞台への出演など、幅広いフィールドで多彩な才能を発揮しています。

経歴と業績

大学在学中、演劇研究会に参加したことがきっかけで演技や脚本に興味を抱いた末原は、劇団おぼんろを立ち上げ、彼の手掛けた作品が徐々に注目を集めていきました。2008年には、劇団のおぼんろ番外公演『さいなら！』がシアターグリーン学生芸術祭で優秀賞を受賞。さらに、2021年には「ジュロコロ基金」を設立し、寄付を通じてカンボジアの子どもたちへの支援を行っています。

2022年には、講談社から著書『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』が出版され、2023年にはモルドバ共和国で行われたBITEI国際演劇祭において『ゲマニョ幽霊』を上演。これは劇団おぼんろ初の海外公演になるなど、彼の活動は国際的な舞台へと広がっています。

人物とエピソード

末原の素顔は、演劇への情熱に満ちています。小学校から高校にかけてバスケットボール部に所属していましたが、大学の演劇研究会に参加した際、舞台から見える光景の多様さに感銘を受け、演劇の世界に入る決意を固めました。この際、周囲の人々は彼の突然の進路変更に驚いたといいます。

また、父親がギタリストであることから、音楽に影響を受けており、演出作品の楽曲を父と一緒に制作していました。彼は「自らの感性は父の音楽によって形成された」とも語っています。演出、脚本、出演の三役をこなすことは大変な作業であるものの、自身にとってはごく自然なプロセスであり、まるで音楽家のような感覚で行っています。

作品と活動

おぼんろの公演は、肉体的かつ精神的なダイナミズムが求められます。末原は、作品が一度の公演で終わるのではなく、シェイクスピアのように何世代にもわたって親しまれる普遍的なものになることを目指しています。そのため、彼の色々な作品に対するアプローチは観客に深い感動を与えます。

主な公演

• - 第1回公演『おぼんろ』（2007年）
• - 番外公演『さいなら！』（2008年）
• - 第11回公演『パダラマ・ジュグラマ』（2014年）など、彼の劇団おぼんろは数多くの作品を上演し続けています。

外部出演

さらに、劇団以外の舞台やテレビドラマ、映画にも多岐にわたる活動を行う他、脚本や演出も手がけています。たとえば、NODA・MAPや極上文學などの舞台にも参加し、その才能を披露しています。末原は、演劇という表現方法を通じて、現代社会におけるさまざまなテーマを掘り下げ、観客に新たな視点を提供する存在として浮かび上がります。

まとめ

末原拓馬は、ただの俳優ではなく、演劇の可能性を広げる俳優、脚本家、演出家として、日本の演劇界において重要な役割を担っています。彼の情熱と独自の視点は、今後も日本の演劇に新たな風を吹き込むことでしょう。

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