札幌三井JPビルディング

札幌三井JPビルディング

札幌三井JPビルディングは、北海道札幌市中央区北2条西4丁目に位置する超高層ビルであり、地域の新たなビジネスと文化の拠点としての役割を果たしています。このビルは、三井不動産と日本郵便の共同開発によるもので、約5,510㎡の敷地面積に建設されています。

建設の経緯と変遷

当初の計画は、地下4階・地上36階、延床面積約99,000㎡のスケールでした。上層階にはホテルが計画されていましたが、オフィス需要の減少や金融危機の影響によって、予定よりも遅れての竣工となりました。最終的に2012年に竣工し、地上20階・地下3階で延床面積は約68,000㎡に縮小されることとなりました。

このビルの最大の特徴は、オフィススペースと商業施設が融合した点です。地下1階から地上4階には「赤れんがテラス」という商業エリアが設けられ、ここでは27店舗の飲食店や物販店が出店しており、訪れる人々に豊かな食体験を提供しています。

設備と機能

オフィススペースは、基準階あたり560坪の開放的な無柱空間で、天井高2.8mに設定されています。また、地下2階には約250台分の駐車場が備わり、ビジネス利用においても便利です。地上5階には、道庁赤レンガ庁舎を眺める展望テラスが設置されており、周囲の緑と調和した癒しの空間が広がっています。さらに、ビル周辺には常緑の高木が植えられ、自然を感じられるアトリウム空間や新たな広場も整備されています。

2014年8月1日、オフィス部分が公開されるとともに、商業施設「赤れんがテラス」も開業しました。ここは、訪れる人々に安心して楽しんでもらうために、顧客ニーズに応じた多様な店舗構成となっています。地下歩行空間とも接続されており、利便性もまた重視されています。

環境への配慮

札幌三井JPビルディングは、環境アセスメントを考慮し、建物の高さは99.95mに設定されています。また、低層部の屋上も緑化計画があり、都市のヒートアイランド現象対策や生物多様性の向上に寄与しています。

受賞歴

このビルと周辺の北三条広場は、2016年に第57回BCS賞を受賞しており、建築と公共空間の調和が評価されました。これにより、札幌市内で新たな活動拠点となり、観光やビジネスの促進に寄与しています。

入居企業

札幌三井JPビルディングには多くの企業が入居しており、アクサ生命保険、アマゾンジャパン、日立製作所など、多様な業種のオフィスが集まっています。これにより、ビル全体が活気に満ちたビジネス環境を形成しています。

札幌三井JPビルディングは、都市の中心に位置することで、地域へ重要な経済的・文化的影響を与え続けています。

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