札幌大学女子短期大学部

札幌大学女子短期大学部：地域に貢献した女子短期大学の歴史

札幌大学女子短期大学部（札短）は、1968年に北海道札幌市豊平区に開学し、2023年にその歴史を閉じた私立短期大学です。学校法人札幌大学を設置主体とし、「生気あふれる開拓者精神」を建学の精神に、「生気あふれる人間」「知性豊かな人間」「信頼される人間」の育成を教育目標としていました。

学科の変遷と教育内容

開学当初は国文科と英文科の2学科体制でしたが、1982年には経営学科と文化学科を増設し、最大4学科を擁しました。その後、社会のニーズに合わせて学科の改編を行い、2019年にはキャリアデザイン学科と男女共学のこども学科の2学科体制となりました。

キャリアデザイン学科：
地域社会に貢献できる自立した女性を育成するため、コミュニケーション能力や外国語能力、経済・経営に関する知識を幅広く学びました。「ビジネスマナー実習」や「地域社会実習」など、実社会で役立つ実践的なカリキュラムが特徴でした。
こども学科：
子どもの成長を願い、深い愛情と理解、保育者としての使命感を持ち、社会進出や子育てを支援できる人材を育成しました。幼稚園教諭二種免許状と保育士資格の両方を取得できるカリキュラムが組まれていました。

札幌大学との連携と特色

札短は、札幌大学に併設されていたため、交流が深く、卒業後に札幌大学へ編入学する学生も多くいました。ビジネス系やコミュニケーション系の科目に加え、英語教育などの語学教育にも力を入れていました。

沿革

1968年：国文科、英文科の2学科体制で開学
1982年：経営学科、文化学科を増設
1996年：国文学科、文化学科の学生募集を停止
1999年：文化学科を廃止
2000年：国文学科を廃止
2013年：キャリアデザイン学科を新設
2014年：英文学科を廃止
2019年：こども学科を新設
2021年：短期大学としての学生募集を終了
2023年：廃止

キャンパスと施設

キャンパスは札幌大学と共有しており、2013年には女子学生向けのパウダールーム「SWITCH」が完成しました。

卒業後の進路

卒業生は、系列の札幌大学をはじめ、札幌学院大学、札幌国際大学、北星学園大学、北海学園大学など、様々な大学へ編入学しました。

著名な出身者

札短からは、小説家の維住玲子さん、ローカルタレントの大西暁子さん、ラジオパーソナリティの斉藤こずゑさんなど、各界で活躍する人材が輩出されました。

札幌大学女子短期大学部は、半世紀以上にわたり、地域社会に貢献できる女性の育成に尽力してきました。その精神は、卒業生を通じて社会に受け継がれています。

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