東京バス協会

一般社団法人 東京バス協会

一般社団法人東京バス協会（英語：Tokyo Bus Association）は、公益社団法人日本バス協会に属する、東京都内のバス事業者を代表する業界団体です。主に東京都内の乗合バスや貸切バス事業者が加盟し、バス業界の健全な運営と発展を促進することを目的に活動しています。

概要

東京バス協会は、東京都のバス事業が適正に運営されるよう努め、公共の福祉を向上させるために設立されました。本部は東京都渋谷区の初台にあり、さまざまな業務を展開しています。

具体的には、バス事業に関する調査や統計資料の作成、バス施設の整備に対する助成などの運営を行っています。また、バス利用者の利便性向上を目指し「東京バス案内センター」を設置し、利用者への情報提供も行っています。さらに、東京都福祉保健局と連携し、東京都シルバーパスに関する業務を担当し、高齢者や障がい者が安全にバスを利用できる環境の整備にも取り組んでいます。

加えて、一般財団法人関東貸切バス適正化センターから委託され、貸切バス事業の適正運営を推進する活動も行っています。ただし、東京都内でバス事業を行う際に、協会への加入は必須ではありません。そのため、中小規模の事業者の中には未加入のところも多く、乗合バスを運行している事業者の中にも会員に参加していない例があります。

系統番号

東京バス協会は、バスの系統番号の標準化についての付番方式を策定し、各事業者がその方式に従って系統番号を設定できるよう努めています。これにより、利用者にとってわかりやすい運行状況の情報提供が可能となっています。

沿革

東京バス協会の歴史は1948年に遡ります。当初「社団法人東京バス協会」として設立され、その後1965年に公益法人へと移行しました。1964年には行政訴訟に関与し、国に対してベースとなる運賃の値上げを巡る問題に立ち向かい、勝訴を収めました。

2011年には公益法人制度の改革により、一般社団法人東京バス協会として新たなスタートを切りました。設立当初から現在に至るまで、会員数は時期によって異なり、1966年には56、1970年には53の会員が存在しました。現在も、多くのバス事業者が加盟し、その数は変動しています。

会員事業者

東京バス協会には、乗合バス及び貸切バスの事業者が多く加盟しています。乗合バス事業者のリストは公式ウェブサイトで公開されており、各社の本社や営業所の所在地情報も含まれています。貸切バス事業者に関しても同様で、50音順で情報が整理されており、利用者が容易にアクセスできるよう配慮されています。

このように、一般社団法人東京バス協会は東京都のバス事業を取り巻くさまざまな課題に取り組みながら、地域社会の交通に関するサービスの質と利用者の利便性を向上させるために日々努力しています。

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