東京司法書士会

東京司法書士会

東京司法書士会（とうきょうしほうしょしかい）は、日本国内に50存在する司法書士会の一つとして位置づけられています。東京都内に事務所を置く約4,500名の司法書士が所属しており、会員への指導・支援や、国民に対する司法書士の業務提供に関する活動を展開しています。現在の会長は第32代の千野隆二氏です。また、親しみやすい白うさぎのキャラクター「しほたん」が公認キャラクターとして活躍しています。

組織（支部構成）

東京都内を管轄区域とする東京司法書士会は、地理的な区分に基づき複数の支部を設置しています。これらの支部は、会員の地域に根ざした活動を支援し、地域住民へのサービス提供の拠点となっています。

主な支部構成は以下の通りです。

東京23区内の支部: 千代田支部、中央支部、文京支部、港支部、台東支部、墨田・江東支部、品川支部、大田支部、世田谷支部、渋谷支部、目黒支部、新宿支部、中野支部、杉並支部、板橋支部、豊島支部、北・荒川支部、練馬支部、城北支部（足立区・葛飾区）、江戸川支部など、20支部が設置されています。
多摩地区の支部: 多摩地区全域を管轄する三多摩支会のもと、さらに地域別の支部が設けられています。
多摩北部エリアには、府中支部、調布支部、武蔵野支部、立川支部、田無支部などがあります。
多摩西部エリアには、西多摩支部があります。
多摩南部エリアには、八王子支部、町田支部、多摩支部などがあります。

各支部は、担当する区域内の会員に対する会務の連絡や、地域における相談活動などを実施しています。

事業内容

東京司法書士会は、会則に基づき多岐にわたる事業を行っています。その主要な目的は、会員である司法書士の資質向上と品位保持、そして国民への法的なサービスの充実です。

具体的な事業内容には、以下のようなものがあります。

会員の品位保持および執務に関する指導・連絡
日本司法書士会連合会と連携した司法書士の登録事務
司法書士法人の届出に関する事務
司法書士業務に関連する法規の調査、研究、および業務改善
業務賠償責任保険に関する事項
面談による法律相談事業の実施
裁判外紛争解決手続（ADR）の実施
会員向けの研修会、研究会、講演会等の開催
司法書士制度および業務内容に関する広報活動
会報の発行や業務関連図書の斡旋
会員の福利厚生に関する事項
会員間の業務に関する紛議の調停
会および会員に関する情報の公開
公共嘱託登記の受託推進および関連団体への助言
国民に対する司法書士の法的サービスの拡充
* その他、会の目的達成に必要な活動

これらの事業を通じて、会員が適正に業務を遂行できるよう支援するとともに、国民が司法書士制度をより理解し、必要な法的サービスを受けられるよう努めています。

歴史

東京司法書士会の源流は、明治時代の司法制度の整備に遡ります。明治4年に司法省が設置され、司法制度の骨格が作られた後、明治5年には「司法職務定制」が制定され、代書人制度が位置づけられました。これが現在の司法書士制度の基礎となります。大正8年には、東京地方裁判所によって司法代書人監督規程が設立され、業務の適正化が図られました。昭和10年には司法書士法が施行され、「司法代書人」から現在の「司法書士」へと名称が変更されました。現行の東京司法書士会は、昭和25年に施行された司法書士法に基づき、東京法務局の管轄区域に事務所を有する司法書士によって設立されたものです。そして、令和元年には創立100周年という節目を迎えました。

所在地・相談窓口

東京司法書士会は、東京都新宿区四谷本塩町にある司法書士会館の2階に事務所を置いています。
また、会が運営する面談による無料法律相談センターとして、四谷総合相談センターと三多摩総合相談センターがあります。

関連情報

東京司法書士会は、日本司法書士会連合会の下部組織であり、公益社団法人 成年後見センター リーガルサポート 東京支部や日本司法支援センター法テラスといった関連機関とも連携して活動しています。

公式ウェブサイトや各種ソーシャルメディア（Instagram、Facebook、YouTube、X）でも情報提供を行っています。

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