東京都福祉保健局

東京都福祉保健局（2004年～2023年）

東京都福祉保健局は、2004年8月に福祉局と健康局が統合して発足し、2023年6月まで存在した東京都の知事部局の一つです。2023年7月1日をもって福祉局と保健医療局の二つに分割・再編されました。

概要

福祉保健局は、子育て支援、高齢者・障害者福祉、医療提供体制の整備、健康づくり、医療費助成、社会福祉施設の指導検査、若年被害女性等支援、生活保護、国民健康保険など、幅広い分野を担当していました。新型インフルエンザや食品偽装などの健康危機管理、食品・医薬品の監視指導、環境保健対策、感染症対策も重要な業務でした。2020年以降は、新型コロナウイルス感染症への対応にも尽力しました。

組織規模は、知事部局で最大であり、廃止直前には12の部と約4750人の職員を擁していました。再編後は、幹部ポストの増加などにより、福祉局と保健医療局の合計職員数は約40人増加しました。

沿革

1943年：東京都制施行により「民政局」が設置。
1946年：「衛生局」が設置。
1980年：「民政局」が「福祉局」に改称。
2002年：「衛生局」が「健康局」に改称。
2004年：「福祉局」と「健康局」が統合し、「福祉保健局」が発足。
2004年～2022年：財政援助団体等監査で社会[[福祉法人]]等に対する補助金の過大交付が指摘（2020年・2021年を除く）。
2022年：「企画部」を設置し、重要課題への対応力強化。
2023年1月4日：若年被害女性等支援事業に関して、住民監査請求による監査の結果、経費について再調査勧告。
2023年1月27日：小池百合子都知事が福祉保健局の廃止と福祉局、保健医療局の新設を発表。
2023年7月1日：福祉局と保健医療局が発足し、福祉保健局は廃止。

組織

福祉保健局には以下の部署がありました。

総務部：局の庶務、議会、広報、人事、予算などを担当。
指導監査部：社会[[福祉法人]]や介護保険事業者などの指導検査を担当。
医療政策部：医療政策の企画調整、救急医療、災害医療などを担当。
保健政策部：保健所事務の調整、健康づくり、難病対策などを担当。
生活福祉部：生活保護、低所得者対策、路上生活対策などを担当。
高齢社会対策部：高齢者施策の企画調整、介護保険などを担当。
少子社会対策部：子供・家庭・女性施策の企画調整、児童相談所などを担当。
障害者施策推進部：障害者施策の企画調整、就労支援などを担当。
健康安全部：食品の安全確保、薬事、感染症対策、動物愛護などを担当。
感染症対策部：新型コロナウイルス感染症への対応。
都立病院支援部：都立病院及び公立病院を運営する地方独立行政法人（東京都立病院機構）の設立に伴い発足。

関係団体

公益財団法人東京都福祉保健財団
公益財団法人東京都医学総合研究所
公益財団法人城北労働・福祉センター
社会[[福祉法人]]東京都社会福祉事業団
一般社団法人東京バス協会
公益財団法人東京都生活衛生営業指導センター

マスコットキャラクター

プランちゃん

まとめ

東京都福祉保健局は、都民の生活に密着した幅広い業務を担っていましたが、より専門性を高めるために分割されました。それぞれの局が、新たな体制で都民の福祉と保健に貢献していくことが期待されます。

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