東京都立多摩科学技術高等学校

東京都立多摩科学技術高等学校



東京都立多摩科学技術高等学校（とうきょうとりつ たまかがくぎじゅつこうとうがっこう）は、東京都小金井市本町に位置する都立高等学校です。多摩地域における理系進学校の中核を担う存在として、高度な科学技術教育を実践しています。略称は「多摩科技」または「TKG」が用いられます。

特徴



本校は、スーパーサイエンスハイスクール (SSH) の指定を受けており、科学技術人材育成に重点を置いています。また、英語教育推進校、進学指導推進校としても指定されており、グローバルな視点と進学指導にも力を入れています。

カリキュラム



1年次から「工業技術基礎」「科学技術と人間」といった独自の科目を設け、早い段階から専門分野への興味関心を喚起します。3年次には卒業研究に取り組み、より専門的な知識と研究能力を養います。カリキュラムは難関大学受験を強く意識したもので、国公立大学への進学にも注力しています。

土曜授業を年間18回実施し、土曜日や長期休業期間中には進学対策補習も行い、学習効果の向上を図っています。

充実した設備



科学技術科ならではの専門的な設備が充実している点が大きな特徴です。生徒用のコンピュータは約220台（iMac24台を含む）のほか、電子顕微鏡、電子線描画装置、カーボンナノチューブ製造装置、3Dプリンタなど、高度な研究活動を支える機器が揃っています。その他、クリーンベンチ、ドラフトチャンバー、オートクレーブ、DNAシーケンサ、各種クロマトグラフ装置、分光光度計、X線回折装置、原子吸光分析装置など、大学の研究室に匹敵する設備を有しています。

先端技術4領域



1年次には、BT（バイオテクノロジー）、ET（エコテクノロジー）、IT（インフォメーションテクノロジー）、NT（ナノテクノロジー）という先端技術の4領域に関する実習を行います。2年進級時には、これらの領域から1つを選択し、より専門的な研究を進めます。

2年次の課題研究、3年次の卒業研究を通して、生徒は自ら課題を設定し、実験やデータ分析を行い、論文を作成する一連の研究プロセスを経験します。これらの経験は、大学での研究活動や将来のキャリアに繋がる貴重な財産となります。

沿革




教育目標



  • - 科学技術への好奇心と探究心を育み、創造力を伸ばす。
  • - 進学に必要な学力を確実に育成する。
  • - 柔軟な発想力と論理的な課題解決力を育てる。
  • - 社会人としての責任感と豊かな人間性を育てる。
  • - 自らの可能性に気づかせ、未来を切り開く志を育てる。

部活動



運動部と文化部が活発に活動しています。

  • - 運動部：水泳部、バレーボール部、硬式テニス部、サッカー部、卓球部、剣道部、バドミントン部、陸上部、バスケットボール部
  • - 文化部：科学研究部（生物班、化学物理班、生活科学班、数学班）、写真部、美術・イラスト部、パソコン部、天文部、ボランティア部、吹奏楽部、軽音楽部、ロボット研究部、無線工作部

アクセス




関連情報




東京都立多摩科学技術高等学校は、科学技術分野に興味を持つ生徒にとって、恵まれた環境と充実した教育を受けられる魅力的な学校です。

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