東山梨行政事務組合

東山梨行政事務組合：地域を守る連携の取り組み

東山梨行政事務組合は、山梨県山梨市、甲州市、笛吹市の3市によって設立された一部事務組合です。広範な行政事務を共同で運営することで、効率的な行政サービスの提供を目指しています。特に、消防業務において重要な役割を担っており、地域住民の安全と安心を守るために尽力しています。

組合の主な業務

東山梨行政事務組合は、以下の重要な事務を処理しています。

常備消防: 山梨市と甲州市における消防防災業務を担い、火災や救急事故への迅速な対応体制を構築しています。
液化石油ガス・電気用品保安: 市民の生命と財産を守るため、液化石油ガスや電気用品の安全管理に関する業務を実施しています。
緊急通報システム: 迅速な災害対応を可能にする緊急通報システムの運営・管理を行っています。
介護保険・障害者自立支援審査: 介護保険と障害者自立支援法に基づく認定審査業務を行い、公平かつ迅速な判定に努めています。
斎場運営: 東山聖苑（山梨市、甲州市、笛吹市旧春日居町域）の管理・運営を行い、地域住民の葬祭ニーズに対応しています。

組合の組織

組合は、組合議会、執行機関、監査委員から構成されています。

組合議会: 18人の議員（山梨市8名、甲州市8名、笛吹市2名）で構成され、組合の運営に関する議決を行います。
執行機関: 管理者1名（関係市の長の互選）、副管理者2名（関係市の長の互選）、会計管理者1名（管理者の属する市の会計管理者）で構成され、組合の事務を執行します。
監査委員: 2名の監査委員が、組合の会計監査を行い、財務の健全性を確保しています。

東山梨消防本部：地域防災の中核

東山梨行政事務組合の主要な業務の一つである消防業務は、東山梨消防本部によって担われています。甲州市に本部を置き、管内面積553.88km²にわたる広範囲をカバーしています。

消防本部の組織: 本部には、総務課と消防課が設置されています。

消防署・分署: 2つの消防署と2つの分署を配置し、迅速な初期消火活動と救急活動体制を確保しています。

主力機械: 消防ポンプ自動車、水槽付消防ポンプ自動車、はしご付消防自動車、化学消防自動車、救助工作車、救急自動車など、多様な消防機械を配備し、あらゆる災害に対応できる体制を整えています。

東山梨消防本部の歴史

東山梨消防組合として1972年に発足し、その後、1997年には東山梨行政事務組合に改組されました。長年にわたり、地域防災に貢献しており、消防署や分署の新設、消防機械の更新など、常に最新の技術と設備を取り入れ、より高度な防災体制の構築に努めています。 過去の出来事としては、中央自動車道開通による救急業務開始や、高規格救急車の導入、そして笛吹市誕生に伴う分署の移管などがありました。これらの歴史は、東山梨消防本部の継続的な発展と地域ニーズへの対応を表しています。

まとめ

東山梨行政事務組合は、3市による連携によって効率的な行政運営を実現し、地域住民の生活の質向上に貢献しています。特に消防本部は、最新の設備と技術を駆使し、地域防災の中核として重要な役割を担っています。今後も、地域社会のニーズに対応しながら、更なる発展が期待されます。

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