桑野信義

桑野信義について

桑野信義（くわの のぶよし、1957年4月4日生まれ）は、日本の多才なトランペット奏者、歌手、コメディアン、司会者であり、特に「ラッツ&スター」のメンバーとして知られています。東京都大田区に生まれ、音楽一家に育ちました。父は著名なトランペット奏者の先名信勝であり、祖父も軍隊でラッパ手をしていました。このような家系から自然と音楽の道へ進んだ桑野は、幼少期からその才能を発揮していました。

音楽キャリアの始まり

桑野は、正則高等学校を卒業後、ジャズトランペッターとしての道を選びます。彼が「シャネルズ」（後に「ラッツ&スター」と改名）に参加するきっかけは、リーダーの鈴木雅之からの誘いでした。彼は渋谷のキャバレーでトランペットを吹いていたものの、グループのメンバーが昼間の仕事をしている間、働き続ける選択肢を選びました。トラック配送業務に従事することで、自由な生活スタイルを確保しつつ、音楽活動に専念することができたのです。

シャネルズとラッツ&スター

1975年に「シャネルズ」として活動を開始し、1977年にはYAMAHA「EAST WEST'77」に出場して入賞を果たしました。彼らのメジャーデビュー曲『ランナウェイ』は1980年にリリースされ、110万枚を超える大ヒットとなりました。その後も続く『街角トワイライト』や『ハリケーン』など、数多くのヒット曲を世に送り出しました。しかし、1980年には一時的な騒動もあり、短期間の謹慎を経て復帰したことを回顧しています。

1983年にグループ名を「ラッツ&スター」と改名し、新たなスタートを切りました。再ブレイクの後、彼らはさらなる成功を収めましたが、1986年を境に活動を休止し、ソロ活動へと移行しました。

バラエティ番組での活躍

1980年代後期にはテレビのバラエティに進出し、特に『志村けんのだいじょうぶだぁ』でのパフォーマンスが話題となりました。桑野は、「田代の付き添い」というイメージから徐々に独自の存在感を放つようになり、志村けんとも強い絆を築きました。その後、『ものまね王座決定戦』でも特訓を重ね、毎年上位に食い込むような成績を収めるようになりました。

再集結とその後

1996年にはラッツ&スターが再集結し、11年ぶりのシングル『夢で逢えたら』をリリース。これをきっかけにコンサートを開催し、NHK紅白歌合戦にも初出場を果たしています。その後も音楽活動と並行して多くのタレントとしての活動や舞台にも出ています。

プライベートと個性

桑野は私生活においても多岐にわたる個性を発揮しており、調理の腕前を持ちながら、子供の為に弁当を作る姿も見られます。また、彼は独特な箸の持ち方を持ち、その特徴がテレビ番組でも取り上げられました。過去の恋愛や家族についても公表しており、芸能界での経験を総じて子育てに役立てています。

2021年には大腸癌の手術を受け、53歳にして健康への意識が高まっています。様々な試練を乗り越えながら、桑野信義はその道を歩き続けています。

まとめ

桑野信義は、音楽、バラエティ、舞台と多彩な才能を持つアーティストであり、世代を超えて愛される存在として、これからも多くのファンに感動を与え続けることでしょう。

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