森山開次

森山開次（もりやま かいじ）は、1973年生まれ、神奈川県相模原市出身の振付家・ダンサーです。21歳でダンスを始め、国内外のカンパニー公演に出演後、2001年よりソロ活動を開始しました。その才能は早くから注目を集め、2013年には社団法人現代舞踊協会より「江口隆哉賞」を受賞、同年には『曼荼羅の宇宙』で芸術選奨新人賞を受賞しています。

ダンスとの出会いと音楽座時代

桜美林大学在学中、音楽座ミュージカル『マドモアゼル・モーツァルト』を観劇したことがきっかけで、音楽座のオーディションを受け、ダンス未経験ながら入団を果たします。音楽座解散後、コンテンポラリー・ダンスの世界へ進み、国内外の作品に多数出演しました。

ソロ活動と独自の表現

2001年、『夕鶴』でソロ活動を開始。2005年に発表した『KATANA』は、ニューヨーク・タイムズ紙に「驚異のダンサーによる驚くべきダンス」と絶賛されるなど、海外でも高い評価を得ています。能楽師・津村禮次郎との共演など、和風を意識した作品も多く、伝統と現代を融合させた独自の表現を追求しています。

多岐にわたる活動

森山は、ダンス公演の普及にも力を入れており、ミュージカルやテレビ番組にも積極的に出演しています。主な出演舞台には、『弱法師』、『OKINA』、『星の王子さま』、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』、『サロメ』、『千と千尋の神隠しSpirited Away』などがあります。映画出演も多く、『茶の味』、『乱歩地獄』、『ナイスの森』、『カムイ外伝』などに出演しています。NHK教育の『うたっておどろんぱ』や『からだであそぼ』などの教育番組にも出演し、子供たちにもダンスの楽しさを伝えています。

振付家としての才能

近年は振付家としても活躍しており、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『夜叉ヶ池』や『平家物語 -胡蝶の被斬-』などの舞台で振付を担当しています。また、TOKYO2020パラリンピック開会式の演出・チーフ振付も担当し、その才能を遺憾なく発揮しました。

常に進化を続ける表現者

森山開次は、ダンサー、振付家として、常に新しい表現を追求し、進化を続けています。その独創的な世界観は、観る者を魅了し、感動を与え続けています。今後の活躍がますます期待される、日本のダンス界を代表するアーティストの一人です。

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