榎本勝起

榎本勝起について

榎本勝起（えのもと かつおき、1929年10月26日 - 2021年11月22日）は、日本の著名なアナウンサーと放送ジャーナリストであり、TBSアナウンサー第3期生としてその名を広く知られました。東京都町田市出身で、「榎さん」という愛称で親しまれていました。彼のキャリアは、数多くのラジオおよびテレビ番組において華々しい成績を残しています。

学歴とキャリアのスタート

榎本は、東京都立玉泉中学校（現在の東京都立西高等学校）を経て、駒澤大学文学部英米文学科を卒業しました。1952年11月23日にTBSの前身であるラジオ東京に入社し、業務の中で様々な部署を経験した後、1954年にアナウンサーとしてのキャリアをスタートさせます。その後、榎本は放送業界での成長を遂げ、1966年にはラジオ局制作現業部兼テレビ編成局アナウンス部に配属され、業務を一層広げていきました。

長年のラジオ番組への出演

榎本は、TBSでのキャリアの中で、数多くのラジオ番組を手がけました。中でも『榎さんのお昼だよ〜!』は1972年から1978年まで1700回放送され、リスナーからの人気を集めました。その後も『榎さんのおはようさん〜!』や『榎さんのおはようサンデー』などの番組を担当し、ラジオ界における地位を確立しました。

また、彼はラジオ番組の中で卓越した話芸を見せ、1976年には『榎さんのお昼だよ〜!』で第2回アノンシスト賞ラジオ番組部門最優秀賞を受賞しています。

特別番組の司会と大きな事件の報道

1963年には、ジョン・F・ケネディ暗殺の際に、テレビ中継での第一報を45分間アドリブで担当し、「アドリブの榎さん」としての名声を得ることになります。このように、彼は数々の特別番組や生中継の司会を務め、1985年の国際科学技術博覧会の開会式を総合司会しました。特に、日本航空123便墜落事故や昭和天皇崩御の際には、その冷静且つ的確な報道が高く評価されました。

講演活動とその影響

放送ジャーナリストとしての榎本は、講演活動にも力を入れており、各地でのトークセッションでは、彼の話芸や幅広い知識が聴衆を魅了しました。“講演の名手”としての評価は、彼の影響力の大きさを物語っています。彼のトークは、聴衆を感動させ、笑いの渦に巻き込んでいました。

晩年と逝去

榎本は、2021年11月22日に急性呼吸窮迫症候群で92歳でこの世を去りました。彼の92年の人生は、放送界において数多くの人々に影響を与えるものであり、今なお多くのリスナーや視聴者の心に残る存在として知られています。

主な出演番組

ラジオ番組

• - 『榎さんのお昼だよ〜!』（1972年 - 1978年）
• - 『榎さんのおはようさん〜!』（1978年 - 1998年）
• - 『榎さんのおはようサンデー』（1998年 - 2002年）

テレビ番組

• - 『スリーSタイム』（1960年）
• - 『日本のひろば』（TBSテレビ）
• - ナレーターとして『まんがどうして物語』（1984年、TBSテレビ）

著作

榎本は自身の経験をもとに多くの著書を残しており、放送業界に関する洞察から人間関係についての著作まで、その範囲は広がります。彼の著作を通じて、彼自身の魅力や人生哲学に触れることができるでしょう。

榎本勝起の人生は、放送という枠を超えて多くの人々に影響を与え続けていることから、彼の名は永遠に記憶されることでしょう。

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