横浜国立大学教育学部附属横浜中学校

横浜国立大学教育学部附属横浜中学校の概要

横浜国立大学教育学部附属横浜中学校（通称：横浜国大附属）は、神奈川県横浜市南区大岡にある国立の中学校です。この学校は、横浜国立大学の教育学部の附属機関として、1947年に設立されました。当初は中区立野に位置していましたが、1981年に横浜国立大学工学部弘明寺キャンパスの建物を引き継ぐ形で新しい校舎へ移転しました。その後、2000年には登録有形文化財に指定されるほど、文化的な価値も認められています。

学校では、各学年に約120名の生徒が在籍し、帰国子女も多数受け入れています。特に、1学年あたり3クラスを編成しており、クラスごとの生徒数は約40名です。また、横浜国立大学大学院教育学研究科の教育相談・支援総合センターが併設されているため、教育の質が高いと言えるでしょう。

沿革

この学校の歴史を振り返ると、1947年5月に神奈川師範学校女子部附属小学校高等科が独立したことが始まりです。続いて、1949年には学校名が横浜国立大学神奈川師範学校横浜中学校に変更されました。1966年からは現在の名称である横浜国立大学教育学部附属横浜中学校に落ち着き、1981年には現在の校舎に移転しました。1997年に一時期名が変わりましたが、2017年には再び教育学部附属の名称に戻されています。

教育の取組み

学校の教育方針は、探求的な学びを重視しています。特に「TOFY」(Time Of Fuzoku Yokohamaの略)という活動が設けられ、各教科においてグループワークが盛んに行われます。このアプローチにより、生徒たちは協力し合いながら問題解決能力を育むことが可能です。加えて、授業においてはノートを使用せず、プリントとファイルを活用するという新しいスタイルも取り入れられています。

また、縁の下の力持ちとして、横浜国立大学の教育学部生が教育実習に来るほか、関係機関との交流プログラムを通じて地域社会ともつながりを持っています。

学校の特色

2009年には、神奈川県立光陵高等学校との連携型中高一貫教育がスタートし、これにより生徒たちは高校進学においても有利な環境が提供されています。さらに、学校名が長いため、校名の略称として「国大横浜」や「Fy」などの愛称が生徒や地域の人々に広まっています。生徒たちは校内で「Fy生」や「附中生」と呼ばれ、特有のコミュニティの中で学びながら成長しています。

アクセス

学校へのアクセスも便利です。横浜市営地下鉄の弘明寺駅から徒歩1分と近く、京浜急行線の弘明寺駅からは徒歩10分程度です。また、複数のバス路線も利用可能で、多方面からの通学が容易です。

著名な卒業生

多くの著名な卒業生を輩出しており、特にメディアや政治、教育の分野で活躍する人物が多数います。例えば、元TBSアナウンサーの赤荻歩、元参議院議員の千葉景子、フリーアナウンサーの大河原あゆみなどがその一例です。

このように、横浜国立大学教育学部附属横浜中学校は教育の質が高いだけでなく、生徒たちの未来に向けた多様な可能性を育む場となっています。現在も進化を続けるこの学校に、多くの学生が集い、意欲的に学んでいます。

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