横浜市営地下鉄グリーンライン

グリーンラインの概要

グリーンラインは、神奈川県横浜市に位置する公共交通機関の一つで、横浜市営地下鉄の一部として、緑区の中山駅から港北区の日吉駅に至るまでの約13.1キロメートルの距離を走ります。2008年3月30日に開業したこの路線は、丘陵を通過するため「グリーンライン」と名付けられました。正式な名称は「横浜市高速鉄道4号線」であり、駅ナンバリングでは「G」という記号が用いられています。

開業の背景と技術

この路線は「横浜環状鉄道」の一部として位置づけられ、2001年に工事が着手され、開業に至りました。リニアモーター駆動方式を採用し、最高速度は80km/hですが、実際の営業運転では75km/hで運行されています。グリーンラインは、営業区間に初めて地上区間を持つリニア式地下鉄であり、特に中山駅と川和町駅間に最も急な勾配58PERMIL（‰）があります。

当初の計画では2007年中に全線開業が予定されていましたが、一部の地権者の同意が得られず、開業が遅れることとなりました。最終的に2008年3月に全線が運行開始されることが発表され、同年の3月30日に正式に開業しました。

駅と設備

グリーンラインには全10駅が存在し、それぞれにホームドアやエレベーター、エスカレーター、休憩スペースが設けられています。各駅には独自のステーションカラーが設定され、駅の壁にはそのカラーが表現されています。しかし、電光表示帯は機器の問題で2011年から使用されなくなり、現在は新しいパネルに置き換えられています。

また、開業以来から特に注目すべきは、乗客のマナー向上を目的とした「スマイルマナー向上員」の配置です。この取り組みは、乗客間の譲り合いを促進することを狙いとしており、現在も警備員と共に活躍しています。

利用状況と影響

グリーンラインは、JR東日本の横浜線と東急電鉄の日吉駅を結ぶ重要な交通経路であり、特に港北ニュータウンへのアクセス向上に寄与しています。開業当初は予測を下回る乗客数でしたが、年々乗車人員が増加し、2018年度には約148,262人の乗客数を記録しました。これは、沿線地域の人口密度の向上や商業施設の増加による影響とされています。また、路線の開通により、従来のバス路線の混雑を緩和し、環境への配慮にも寄与しています。

現在と未来

2022年度には、全運行編成のうち10編成を6両編成に変更する計画が発表され、既に運行が開始されています。この改編は、利用者の需要に応じたサービス改善を図る一環であり、今後の利用拡大が期待されています。

グリーンラインは、横浜市内における鉄道網の核となる路線であり、今後の交通の利便性や都市の発展に大きな影響を与え続けるでしょう。今後の延伸計画にも多くの期待が寄せられています。

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