水天宮について
水天宮(すいてんぐう)は、福岡県
久留米市の久留米水天宮を総本宮として、日本各地に存在する神社です。特に水と子どもの守護を目的としており、様々なご利益が信じられています。
この神社では、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)や安徳天皇、高倉平中宮(建礼門院、平徳子)、さらには二位の尼(平時子)などを祀っています。ただし、水天宮と名のつく神社では、その祭神が異なる場合もあります。
神徳・御利益・信仰
水天宮が広く信仰を集める理由は、多岐にわたる神徳にあります。主に水の流れや水難の防止、漁業や海運の繁栄、さらには農業や水商売などに関しての信仰が厚いです。また、安産や子授け、子育てに関する願いを込めて訪れる参拝者も多くいます。
特に、毎年5月5日に行われる例大祭が有名で、この日は多くの参拝客で賑わいます。また、毎月5日が縁日と設定されていることも特徴的で、東京の水天宮では逆にこの日が縁日になったことから、例大祭がこの日になったという話も伝わっています。戌の日には安産祈願のため参拝者が集まり、犬のお産の軽さにちなみ、特に賑やかです。
易占いとの関連性
水天宮は周易の「水天需」と深い関わりがあるとされています。このことは、神社の信仰が古い時代から続くものであることを示しています。
全国の水天宮
日本各地には「水天宮」を名乗る神社が多数存在しますが、
宗教法人として成立しているものだけでも27社に上ります。ここでは、一部の神社を紹介します。
- 水天宮(札幌水天宮)
- 水天宮(
小樽市)
- 能島水天宮(
小樽市)
- 蔵王常磐水天宮
- 水天宮(郡山市喜久田町)
関東地方
- 水天宮(
水戸市)
- 水天宮(久米水天宮、
所沢市)
- 水天宮(中央区)
- 平沼神社(水天宮平沼神社、
横浜市)
中部地方
- 水天宮(喬木村)
- 水天宮(
焼津市)
近畿地方
- 神戸水天宮
中国・四国地方
- 水天宮(東温市)
九州・沖縄地方
- 水天宮(
久留米市)
- 大積水天宮(
北九州市)
このように、日本各地にはさまざまな水天宮が存在し、それぞれの地域での信仰が続けられています。また、各神社によって異なる祭神が祀られていることもあり、地域の文化や歴史が反映されています。水天宮はその名の通り、水をつかさどる神社として、地域住民の心に深く根付いています。